▼南ア小仙丈ケ岳で東京の男性動けず(2012.12.31新毎)

 30日午後2時半ごろ、南アルブス仙丈ケ岳に単独で向かった東京都渋谷区の無職男性(65)から、小仙丈ケ岳付近で道に迷い視界が悪くて動けないと、妻らを通じて伊那署に通報があった。同署によると、同6時ごろまでは男性と携帯電話で連絡が取れ、けがはなく、雪に掘った穴に避難していると話したという。南ア北部地区選対協隊員らが捜したが、悪天候のためいったん打ち切った。31日は県警へリコブターを飛ばすとともに、同隊員や署員が早朝から摸索する。男性は29日に北沢峠の山小屋に泊まり、30日に仙丈ケ岳を往復して同じ山小屋にもう1泊する予定だった。


 ▼北ア遭難死、遺族とガイドが和解(2012.12.29新毎)

 北アルプス・白馬岳で2006年10月、熊本県大津町の主婦=当時(53)=が遭難、死亡した事故で、遺族が登山ツアーの50代の男性ガイド(福岡県大牟田市)に損害賠償を求めた訴訟は、ガイドが6500万円を支払うことで28日までに福岡高裁(西謙二裁判長)で和解した。和解は26日付。

 一審の熊本地裁判決は「天候に関する情報収集義務を怠った」と指摘、ガイドに約6140万円の支払いを命じていた。

 遺族側の坂本秀徳弁護士によると、遺族の受取金額は遅延損害金が発生する判決より減るが、和解条項にはガイドが他の遺族にも誠意を持って対応することが含まれている。

 地裁判決によると、大津町の小場佐香代子さんは06年10月6〜11日の日程でガイドが主催したツアーに参加。7日に富山県の祖母谷温泉を出発し、北アルプスを歩いて白馬岳に向かう途中、強風や吹雪に遭い、低体温症で死亡した。ツアーには福岡、熊本両県の50〜60代の女性5人が参加し、うち4人が死亡した。


 ▼千畳敷で愛知の男性死亡(2012.12.25新毎)

  24日午後1時45分ごろ、中央アルプス千畳敷カールの剣ケ池近くで、愛知県武豊町の自営業深水修二さん(68)が雪に埋もれて倒れているのをホテル千畳敷の従業員が発見、駒ヶ根署に通報した。同署が収容したが、低体温症で既に死亡していた。深水さんは23日朝から宝剣岳に単独で登り、同日夜に帰宅予定だった1千畳敷一帯は23日午前から断続的に吹雪だったといい、道に迷って動けなくなったとみている。

 24日午前、複数の登山者から「剣ケ池近くの雪上にリュックサックが置かれたままになっている」と同ホテルに連絡があったという。


 ▼八ヶ岳で男性滑落、県警ヘリで搬送(2012.12.25新毎)

 24日午後1時半ごろ、茅野市の八ヶ岳連峰硫黄岳の西にある「峰の松目沢」の上部で、アイスクライミングをしていた東京都調布市の自営業男性(70)が滑落し、県警ヘリコブターで茅野市内の病院に運ばれた。茅野署によると、男性は背中などの打撲で軽傷。仲間と計2人でアイスクライミングをしていた。


 ▼仙丈ケ岳で、さらに1人発見(2012.12.13新毎)

  浜松の兄弟死亡確認

 南アルブス仙丈ケ岳(3033b)へ登山に出掛けたまま連絡が取れなくなっていた浜松市の兄弟の捜索は12日早朝から再開し、11日に6合目付近で心肺停止状態の男性が見つかった場所の約100b下方で、別の男性が倒れているのを捜索隊が発見した。それぞれ県警ヘリコプターで収容、伊那署へ運ばれたが、既に死亡していた。同署は、11日に見つかった男性を兄の無職井上務さん(53)、12日に発見された男性を弟の会社員和弘さん(47)と確認した。

 同署によると、死因は務さんが低体温症。和弘さんは多発外傷で、長野県側へ滑落し全身を強く打ったとみられる。11日は悪天のため、務さんの収容を見送っていた。

 この日は、南ア北部遭対協救助隊や県警山岳遭難救助隊などと約20人態勢で捜索。同遭対協によると、現場付近は雪が50aほど積もっていた。

 同署は12日、兄の名前を「勤さん」から「務さん」に訂正発表した。

写真:井上務さんを県警ヘリから降ろす伊那署員ら=12日午前8時20分、伊那市長谷


 ▼仙丈ケ岳で兄弟2人遭難か(2012.12.11新毎)

     伊那暑が捜索

 10日年前9時55分ごろ、浜松市の無職井上勤さん(53)と弟の会社員和弘さん(47)が南アルプス仙丈ケ岳(3033b)へ登山に出掛けたまま帰らないと、2人と同居する母親から山梨県警アルプス署を通じて伊那署に通報があった。同署によると、2人は7日末明に自宅を出て9日夜に帰宅予定だった。登山計画書などは見つかっていない。

 伊那署は、麓の伊那市長谷戸合口付近で2人の車を発見。荒天で遭難したとみて、10日年後2時ごろから1時間ほど、県警ヘリコブターで北沢峠から仙丈ケ岳を捜索したが、天候不良で視界が悪く、この日は発見できなかった。同署によると、8、9日の南アルブスは雪が降っていた。

 南ア北部遭対協救助隊員、県警機動隊員、同署員が11日早朝かち捜索を再開する予定。


 ▼穂高連峰でさいたまの男性が行方不明(2012.11.05新毎)

 北アルプス上高地から穂高連峰に入山したさいたま市中央区の会社員丸山憧生さん(56)が下山予定の3日を過ぎても戻らないと、家族が4日、松本署に届け出た。県警ヘリで捜索したが、この日は見つからなかった。同署によると、丸山さんは1日に単独で入山し、岳沢経由で奥穂高岳を目指したとみられる。同署は遭難した可能性があるとして捜索を続ける。


  

 御岳山で不明の男性無事発見(2012.10.27新毎)

 25日に御岳山(3067b)の山頂方面に単独で向かったまま連絡が取れなくなっていた岐阜市の無職男性(50)は自力で下山し、26日午前8時15分ごろ、御岳ロープウエイ飯森高原駅で捜索していた木曽署員らに発見された。同署によると、男性にけがはない。


 御岳山で岐阜の男性遭難か(2012.10.26新毎)

25日午後4時29分ころ、御岳山(3067b)の山頂方面に単独で向かった岐阜市の無職男性(50)が下山せず、連絡が取れないと、一緒に登山していた親族から木曽署に届け出があった。同署によると、男性は同日、親族6人と御岳ロープウエイを使って日帰りの予定で入山。黒沢口からの登山道8合目付近で親族と別れ、山頂方面に向かったという。木曽地区遭対協と同署が捜索を続けている。


 ▼北ア穂高連峰で川崎の男性が行方不明(2012.10.25新毎)

 松本署は24日、北アルプス穂高連峰に19日に単独で入山した川崎市の無職八島次男さん(64)が行方不明になっていると発表した。同署によると、上高地から入山し、同日、穂高岳山荘に宿泊した以降の足取りが不明。同山荘の宿泊者名簿には、20日は北穂高岳へ向かうとの記入があったが、周辺の山小屋に宿泊した記録がないという。下山予定の22日を過ぎても帰宅せず、23日に家族が同署に届け出た。同署は24日、県警ヘリで捜索した。


 ▼黒斑山から下山中の男性死亡(2012.10.16新毎)

 14日午後1時45分ごろ、小諸市と群馬県嬬恋村境の黒斑山(2404b)から下山していた東京都墨田区の会社員芝崎正一さん(63)が心肺停止状態となって倒れた七、同行者が携帯電話で119番通報した。芝崎さんは佐久市内の病院へ運ばれたが、同3時20分、死亡が確認された。小諸署によると、死因は急性心不全とみられる。芝崎さんらは東京都からの団体約60人で、同日午前10時ごろ、山頂を目指して小諸市の登山口を出発、午後2時ごろに同じ登山口に戻る予定だった。


 ▼登山者の滑落北アで相次ぐ 〈ヘリで2人救助〉(2012.10.09新毎)

 連休最終日の8日、北アルプスで滑落した登山者の遭難救助が相次いだ。

 7日午後9時5分ごろ、北アルプス・奥穂高岳のザイテングラード下部の標高2750b付近で、2人パーティーで下山中の埼玉県上尾市の公務員男性(61)が約50b滑落、頭などを打つけがをし、同行者が近くの山小屋に救助を要請した。松本署によると、県警山岳遭難救助隊が駆け付け一緒にビバークし、8日早朝、県警ヘリで救助して松本市内の病院に収容した。

 前穂高岳では8日午後0時25分ごろ、重太郎新道の標高2500b付近で、下山中だった東京都江戸川区の無職女性(70)がバランスを崩して約5b滑落、頭などにけがをした。同行者が110番通報し、県警ヘリで救助され松本市内の病院に運ばれた。松本署によると、女性は仲間3人と6日に上高地から入山していた。


 ▼北穂高岳で男性滑落し死亡(2012.09.27新毎)

 26日午前7時55分ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・北穂高岳(3106b)で、石川県能美市大成町、アルバイト谷内健悟さん(34)が滑落した。約4時間後、県警のヘリコプターが心肺停止状態で病院に運んだが、死亡が確認された。死因は脳挫傷。

 高山署によると、谷内さんは稜線(りょうせん)から約150b下で倒れていた。登山者が滑落を目撃。北穂高小屋を通じて110番した。谷内さんは25日に上高地から1人で入山し、26日は槍ヶ岳を目指していた。


 ▼五竜岳の山小屋で女性が心肺停止(2012.09.24新毎)

 23日午後3時ごろ、北アルプス五竜岳の山小屋から、宿泊中の女性が心肺停止状態になったと大町署に連絡があった。同署によると、女性は埼玉県の無職女性(64)とみられ、同日朝、山小屋で倒れ、休んでいたという。この日は悪天候でヘリコプターが飛べず、24日に救助する。


 ▼虫倉山の不明女性遺体で発見(2012.09.19新毎)

 長野市中条の虫倉山に15日朝から登山に出掛け、行方不明になっていた同市の女性会社員は18日午前11時20分ごろ、この山の南東斜面の沢筋で遺体で見つかった。長野中央署によると、女性は同市南県町の尾崎真理さん(41)。同署は尾崎さんが登山路から外れ、道に迷って滑落したとみて死因を調べている。


 ▼北アで救助要請の男性2人、無事救助

 北アルプス餓鬼岳から下山中に滑落し、動けなくなっていた静岡市の会社員男性(55)は17日、県警ヘリで救助され、松本市内の病院に運ばれた。大町署によると、頭にけがをしているが命に別条はないという。

 槍ヶ岳北鎌尾根で体調不良を訴えていた東京都日野市の会社員男性(39)も同日、県警ヘリで救助された。


 ▼北ア常念岳で山梨の男性滑落死(2012.09.16新毎)

15日午後2時ごろ、北アルプス常念岳(2857b)の「胸突八丁」付近で、山梨県南アルプス市、会社員杉田喜則さん(59)が約30b滑落、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、同5時21分に死亡が確認された。安曇野署によると、杉田さんは会社の同僚2人と14日に安曇野市堀金烏川の三股登山口から蝶ケ岳に登り、15日は常念岳から下山中だった。


 ▼北ア前穂高岳で大学教授の男性滑落死(2012.09.16新毎)

15日午前10時40分ごろ、北アルプス前穂高岳(3090b)の北尾根で、埼玉県ふじみ野市、女子栄養大教授高橋信二さん(58)が約150b滑落、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが死亡が確認された。松本署によると、高橋さんは妻(59)と2人で13日に上高地から入山し、15日は前穂高岳北尾根を6峰から7峰にかけて縦走中だった。


 ▼南ア赤石岳方面で不明の男性、遺体で発見(2012.08.17新毎)

 南アルブス赤石岳、聖岳へ単独で入山し、行方不明になっていた名古屋市の無職男性は16日午前8時37分、捜索していた県警ヘリコプターが下伊那郡大鹿村の小渋川源流で発見、収容先の飯田署で死亡が確認された。同署によると、男性は玉村功さん(64)で、大聖寺平西方にある荒川支流の流れの中に倒れていた。頭部に傷があり、同署が死因を調べている。


 ▼中アで滑落や疲労の2人搬送(2012.08.17新毎)

 16日午前11時35分ごろ、中央アルプス千畳敷カールの登山道で、家族と下山中の愛知県蟹江町の男子中学生(14)が転倒し、約20b滑落した。生徒は駒ヶ根市内の病院に運ばれ、頭を切るなどの軽傷。同日午後1時17分ごろには、中ア空木岳で単独で縦走中の岡山市の無職男性(69)が疲労で動けなくなり、県警本部に救助を要請。県警ヘリで救助され、駒ヶ根市内の病院に運ばれた。


 ▼赤石岳で男性遭難か(2012.08.15新毎)

 14日午後0時45分、南アルプス赤石岳(3120b)に単独で登山に向かった名古屋市の無職男性(63)と連絡が取れないと、家族から飯田署に届け出があった。同署によると、男性は3日未明に同市の自宅を出発し、下伊那郡大鹿村の小渋川ルートから入山。赤石岳と聖岳(3013b)を登山して下山する予定で、8、9日には赤石岳付近の山小屋に宿泊した記録がある。下山の日程は不明。県警ヘリコブターと同署員による捜索を続けている。


▼前穂高岳で香川の女性が滑落死(2012.08.13新毎)

 12日午前10時ごろ、北アルプス前穂高岳の重太郎新道(標高2500b付近)で、上高地に向けて下山中だった香川県高松市の小学校講師溝渕恭子さん(47)が約120b下まで滑落し、頭や膝を強く打つなどした。一緒にいた夫(49)が110番通報。溝渕さんは県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、午後0時27分、死亡が確認された。


北ア白岳で都内の女性滑落死(2012.08.05新毎)

 4日午前8時10分ごろ、北アルプス白岳の遠見尾根上部で都内の高野悦さん(71)が滑落したと、同行者が大町署に通報した。県消防防災ヘリが救助し松本市内の病院に運んだが、約3時間後に死亡が確認された。同署によると、2泊3日のツアー登山(20人)で白岳から下り始めて間もなく落ちた。


北ア燕岳ではさいたま市の男性死亡(2012.08.05新毎)

 4日午前11時45分ごろ、北アルプス燕岳登山道の中房温泉口付近で、さいたま市の会社役員内藤勝久さん(72)がけがをして倒れているのを登山者が見つけ、安曇野署に通報した。内藤さんは、安曇野署員に背負われ登山口まで下り、県消防防災ヘリで松本市内の病院へ運ばれたが、午後5時5分、死亡が確認された。頭や足を負傷していた。同署は、単独で下山中に登山道から5〜6b転落したとみて調べている。


▼西穂高岳で滑落死の男性、身元判明(2012.07.30新毎)

 北アルプス西穂高岳山頂近くの尾根で28日に滑落し死亡した男性は、松本署の調べで29日、千葉県浦安市の会社員染谷隆治さん(28)と分かった。


▼塩見岳で神奈川の70歳男性が滑落、重傷か(2012.07.24新毎)

 23日午前11時54分ごろ、南アルブス塩見岳頂上付近で神奈川県小田原市の公務員小佐野繁さん(70)が滑落した、と同行の友人から119番通報があった。伊那署によると、小佐野さんは約100b滑落し、県警ヘリコプターで伊那市内の病院に運ばれたが、頭部出血などで重傷のもよう。命に別条はない。同日朝、2人で下伊那郡大鹿村から入山したという。


 ▼槍ヶ岳で滑落の男性、救助(2012.07.18新毎)

 北アルプス槍ヶ岳北鎌尾根で15日に滑落し、動けなくなっていた相模原市の会社員男性(65)は17日午前5時半ごろ、県警ヘリコプターで救助され松本市内の病院に運ばれた。大町署によると、胸の骨などを折っている。


 ▼金峰山で遭難の男性を救助(2012.07.17新毎)

 南佐久郡川上村の金峰山で15日に横浜市の男性(54)が転倒した遭難で、県警航空隊は16日午前8時50分すぎ、ヘリコプターで男性を救助した。佐久署によると、男性は山頂付近で転倒し左膝を負傷して佐久市内の病院に搬送されたが、応急処置を受けて帰宅した。

 ▼八ヶ岳では男性2人救助

 16日午前10時ごろ、八ヶ岳連峰・赤岳の頂上に近い標高2800b付近で大阪府熊取町の無職男性(68)が、転んで左膝から出血したと茅野署に通報した。約1時間半後に県警ヘリコブターが救助し、茅野市内の病院に運んだが、軽傷だった。15日に八ヶ岳連峰・権現岳付近で滑落した愛知県春日井市の会社員男性(24)も同じヘリで救助され、茅野市内の病院に運ばれたが、頭を打つ軽傷。

 ▼中ア駒ヶ岳では名古屋の男性が滑落し軽傷

 16日午後2時半ごろ、中央アルプス駒ヶ岳山頂付近で、下山中の名古屋市の会社員男性(41)が登山道から東側に雪渓を約30b滑落し、同行者が駒ケ根署に通報した。同署によると、男性は県警ヘリコプターで救助され駒ヶ根市内の病院に運ばれたが、腰を打つ軽傷。男性は6人パーティーで同日朝、千畳敷から入山した。


 ▼山梨の南アルブス下山中女性滑落か(2012.07.8新毎)

   同行者とはぐれる

7日午後3時ごろ、山梨県の南アルブス」北岳を下山した福島市の登山客の女性(59)が「知人の女性と下山途中にはぐれ連絡がとれない」と、南アルプス市の広河原の登山口にある派出所に届け出た。

 県警のヘリコブターが捜索したところ、標高約2400b付近の沢で、雪渓と岩壁の間に挟まっている女性を発見。天候が悪く日没が近かったことから、8日朝から救助する。女性は約50b上の登山道から滑落したとみられ、生死は不明。

 南アルブス署によると、遭難したのは福島県の50代前半の女性とみられる。


 ▼八方尾根登山中の男性、倒れ死亡(2012.06.18新毎)

 17日午後0時45分ごろ、北安曇郡白馬村の北アルプス八方尾根第2ケルン付近を登山中だった愛知県長久手市、会社員宮田利弘さん(56)が倒れた−と、同行者から110番通報があった。県警ヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、同日午後3時10分、死亡が確認された。大町署によると、宮田さんは妻ら4人で同日、日帰り予定で同村八方から入山。八方池に向かって登山中、体調不良を訴え、座って休憩中に倒れ込んだという同署は持病などの有無について調べている。


 ▼宝剣岳で岩登り練習中に諏訪の76歳女性が滑落死(2012.06.09新毎)

 8日午後3時20分ごろ、中央アルプス宝剣岳で岩登りの練習をしていた諏訪市岡村、河西公子さん(76)が滑落して負傷した−と同行の男性から駒ヶ根署に通報があった。河西さんは県の防災ヘリコブターで伊那市内の病院に運ばれたが、約3時間半後に死亡が確認された。駒ヶ根暑が滑落原因などを調べている。


 ▼穂高連峰で相模原の男性、行方不明(2012.05.22新毎)

 松本署は21日、北アルプス西穂高岳周辺に8日に単独で入山した相模原市の無職浅上忠弘さん(65)が行方不明になっていると発表した。同署によると、9日夜の友人への携帯電話での連絡を最後に連絡がつかなくなり、15日に友人が同署に情報提供。同署が16日から県警ヘリなどで捜索している。浅上さんは8日、西穂山荘に宿泊。9日夜、友人に電話で「奥穂高岳まで1時間くらいの場所にいる」と話していたという。浅上さんの家族が21日に神奈川県警に行方不明の届け出をしたため、松本署が発表した。


 ▼蝶ケ岳で不明の男性救助(2012.05.17新毎)

 北アルプス蝶ケ岳で14日から行方不明になっていた名古屋市の医師木野義武さん(76)は16日午前10時ごろ、上着を振って合図を送っているところを県警ヘリに発見された。松本署員などに救助され、松本市内の病院に運ばれた。顔などに軽い擦り傷を負っていた。同署によると、下山中に同行していた長男とはぐれ、道に迷ったという。


 ▼穂高連峰で不明の男性、遺体で発見(2012.05.14新毎)

 13日午前10時半ごろ、北アルプス南岳の岐阜県側の斜面に男性が倒れているのを長野県警ヘリコブターが発見し、岐阜県警ヘリで収容した。遺体は4月28日に穂高連峰に単独で入山し、行方が分からなくなっていた横浜市の会社員白崎吉矢さん(62)と確認された。同県警高山署によると、死因は凍死。白崎さんは下山予定の今月1日を過ぎても戻らないと、家族が2日に松本署に届け出ていた。


 ▼北ア燕岳で東京の男性、行方不明(2012.05.12新毎)

 安曇野署は11日、北アルプス燕岳(2763b)を登山していた東京都江東区の会社員、竹内博さん(44)が行方不明になっていると発表した。同署によると、竹内さんは1日〜7日に休暇を取り、職場には富山県の北ア立山連峰剣岳に行くと報告しており、連絡が取れなくなった家族が富山県警上市署に8日届け出た。同県警が捜索したが見つからず、竹内さんがインターネット交流サイト「フェイスブック」に燕岳頂上付近の燕山荘の写真を掲載していたのを見つ

けた竹内さんの知人が11日、長野県警に届け出た。調べによると、燕山荘の1日の宿泊者カードに竹内さんの名前があり、2日下山予定だった。12日、県警ヘリなどで捜索する。


 ▼白馬岳登山6人遭難か 北ア75歳男性ら連絡取れず(2012.05.05新毎)

 4日午後5時40分ごろ、北アルプス白馬岳(2932b)に登山に向かった北九州市門司区の男性(75)ら男性6人パーティーが、この日宿泊する予定だった山小屋に到着せず連絡も取れないと、6人のうち1人の家族が大町署に届け出た。同署は、遭難した可能性が高いとみて5日朝から捜索する。

 同署によると、行方が分からなくなっているのは、いずれも同市の60〜70代男性。山仲間で、3日に2泊3日の予定で栂池高原から入山。この日は、白馬岳の山小屋に宿泊する予定だった。装備などは不明という。

 同署や宿泊予定の山小屋によると、この日の一帯の天候は、午後になって吹雪になったといい、午後4時には気温は氷点下2度まで下がった。また、山小屋によると、午後1時半すぎに、小蓮華岳付近を登山する6人パーティーの目撃情報があったという。


 ▼穂高連峰で横浜の男性行方不明(2012.05.04新毎)

 北アルプス穂高連峰に登山に出掛けた横浜市旭区の会社員白崎吉矢さん(62)が、下山予定の1日を過ぎても戻らないと、家族が2日夜に松本署へ届け出た。県警山岳救助隊が3日に捜索したが見つからなかった。同署によると、白崎さんは4月28日に単独で上高地から入山。同29日に槍ヶ岳山荘に宿泊した後、行方が分からなくなった。同署は遭難したとみて、4日も午前5時から捜索する。


 ▼天狗岳で3月に遭難した男性の遺体発見(2012.04.26新毎)

 県警航空隊は25日午前10時55分、八ヶ岳連峰天狗岳の南佐久郡小海町側、標高約2200b付近で男性の遺体を発見、収容した。佐久署の調べで、男性は所持品などから、3月2日に1人で入山し行方が分からなくなっていた茅野市玉川、会社員吉川宏さん(48)と分かった。同署によると、吉川さんの遺体は稜線(りょうせん)から400b下で見つかっており、滑落したとみて死因などを調べている。


 ▼北ア槍ヶ岳東鎌尾根で神奈川の男性滑落、死亡(2012.04.25新毎)

 24日午前7時ごろ、北アルプス槍ヶ岳東鎌尾根の水俣乗越付近を登山中だった神奈川県茅ヶ崎市、無職吉成博さん(61)が約200b滑落した。県警ヘリコブターで救助されたが頭を強く打っており、同日午後0時11分、死亡が確認された。死因は脳挫傷。大町署によると、吉成さんは23日、都内の山岳会メンバー2人と2泊3日の日程で上高地から入山していた。


▼八ヶ岳の赤岳で埼玉の男性死亡(2012.02.14新毎)

 12日午前10時半ごろ、八ヶ岳連峰・赤岳の赤岳沢の標高約2450bの急斜面で、埼玉県秩父市、会社経営浜崎洋一郎さん(60)が倒れているのを登山者が見つけ、近くの山小屋を通じて茅野署に連絡した。午後0時半ごろ、県消防防災ヘリコプターで茅野市内の病院に運ばれたが、多発性外傷で間もなく死亡が確認された。同署によると、浜崎さんは11日朝、1人で登山に出掛けた。滑落したとみて調べている。


▼中ア空木岳で滑落の男性が死亡(2012.02.14新毎)

 木曽郡大桑村の中央アルプス空木岳(2864b)の山頂近くで11日に男性が滑落した事故で、木曽署などは13日朝、尾根から約300b下の雪上で心肺停止状態の男性を発見、県消防防災ヘリコプターで収容したが、死亡が確認された。男性は下伊那郡高森町山吹の農業瀬戸口武さん(34)で、死因は頸髄(けいずい)損傷だった。


▼中アで高森町の男性が滑落、不明(2012/02/12信毎)

 11日午後5時前、木曽郡大桑村の中央アルプス空木岳(2864b)の山頂南側の稜線(りょうせん)から下伊那郡高森町の農業男性(34)が滑落したと110番通報があった。木曽署によると、男性の姿は見えず容体などは確認できていない。12日午前7時から救助活動を行う。同署によると、男性は10日、登山仲間2人と上伊那郡飯島町から入山し、空木岳方面へ縦走中だった。


▼独鈷山で東京の男性が滑落死(2012/01/23信毎)

 21日午後1時半ごろ、上田市平井の独鈷山(とっこさん、1266b)で、東京都青梅市の事務員原島乾治さん(65)が下山中に登山道から約30b滑落した。小県郡長和町内の病院に運ばれたが、全身を強く打っており、午後9時すぎに死亡が確認された。上田署によると、原島さんは仲間13人と平井寺トンネルの近くから入山。頂上から30分ほど下山した地点で滑落した。


▼北アで岐阜県警ヘリ救助時に滑落1人けが(2012/01/14信毎)

 岐阜県警は13日、北アルプス・奥穂高岳で遭難した京都市の男性(41)ら3人を3日に救助した際、県警ヘリコプターが現場で急上昇し、救助の隊員と接触した男性が約100b滑落する事故があったと発表した。男性は全身を打ったが軽傷。

 県警は13日、滑落を航空事故として、国土交通省航空局に報告した。公表が遅れた理由について「当初は擦り傷程度と聞いており、診断書もまだ出ていなかったので発表しなかった。国交省への報告に合わせて発表した」としている。

 県警によると、ヘリの現場到着後に、男性を山岳警備隊員(47)とワイヤで固定してつり上げようとしたところ、突然濃いガスが発生。墜落を避けようとヘリが急上昇し、男性が隊員とぶつかり滑落したという。男性は約5分後に救助された。


▼北ア・槍ヶ岳で3人救助(2012/01/07信毎)

 長野県・北アルプス槍ヶ岳の北鎌尾根で5日夜、日本大学山岳部の3人のパーティーから「1人が足の凍傷で動けなくなった」と県警に連絡があり、岐阜県警のヘリコブターが6日午前8時半ごろ、3人を救助した。東京都の男性(21)が軽い凍傷で、他の男性2人にけがはなかった。

 長野県警大町署によると、3人は12月24日に入山。部員から携帯電話で報告を受けた山岳部の監督が警察に連絡した。長野県警は救助ヘリが点検中だったため、岐阜県警に応援を求めた。


▼北ア槍ケ岳4人ヘリで無事救助(2012/01/04信毎)

「燃料・食料少なく不安」アマ無線通じ救助要請

 3日午前8時半ごろ、北アルプス槍ケ岳北鎌尾根を登山中の4人パーティーから、アマチュア無線を傍受した中信地方の男性を介して県警に救助要請があった。同日午後4時半ごろまでに、県消防防災ヘリコブターで全員を無事救助した。

 大町署によると、4人は千葉県市川市の無職女性(49)、東京都新宿区の会社員男性(24)、川崎市の47歳と36歳の会社員男性で、同じ山岳会所属。12月28日に大町市の高瀬ダムから入山し、2日に岐阜県の新穂高温泉に下山予定(3日は予備日)だった。

 パーティーの無線機の電池は、救助要請の段階で残りわずかだったが、現在地の緯度、経度を伝えてきたため発見に役立ったという。

 当初はメンバーが低体温症になった-との情報もあったが、松本空港に降りた4人は症状もなく元気で、同日夜、同署で「燃料、食料が少なくなり不安を感じて連絡した」と話したという。メンバーの1人は取材に「4日以降の天候も思わしくないと判断した」と話した。


▼北ア西穂高岳で75歳が救助要請(2012/01/04信毎)

 3日午後6時10分ごろ、北アルプス西穂高岳玄文沢付近の樹林帯で道に迷った−と、堺市の無職男性(75)から携帯電話で110番通報があった。松本署によると、男性は1日に単独で入山し、西穂高岳の山小屋から上高地へ下山中に遭難した。けがはないという。同署員が地上から救助に向かっており、4日早朝からは県警ヘリコプターでも捜索する。