◆南アの不明男性遺体で発見(2008/11/12信毎)

 飯田署は十一日、八月上旬に南アルブス聖岳(三、〇一三b)に向かったまま行方が分からなくなっていた神奈川県横須賀市、無職金谷富士夫さん=当時(66)=の遺体を発見したと発表した。同署によると、一日午後四時二十分ごろ、金谷さんを捜していた長男が飯田市南信濃木沢の聖岳東沢河川敷で遺体を見つけ、同署に通報。同署は歯型などから十一日、金谷さんと確認した。


 ◆テント場で倒れた女性病死(2008/10/15信毎)

 十三日午前六時半ごろ、八ヶ岳連峰の山小屋「赤岳鉱泉」近くのテント場で、テントを片付けていた東京都新宿区、無職長島幸子さん(63)が胸の痛みを訴えて倒れ、同行の夫が山小屋を通して茅野署に通報した。県警ヘリコブターで諏訪郡内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因は心筋梗塞(こうそく)。


 ◆佐武流山で男性死亡(2008/10/11信毎)

 十日午後二時四十分ごろ、下水内郡栄村、新潟県境の佐武流山(二、一九二b)の栄村側中腹の沢で、埼玉県新座市の会社員神田芳晴さん(30)が倒れているのを捜索していた県防災ヘリコブターが見つけた。神田さんは飯山市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。飯山署によると、死因は外傷性ショック。一人で登山中に滑落したとみられる。同日、家族の届けを受け、同署などが捜していた。


 ◆意識不明の男性死亡(2008/10/11信毎)

 御岳山から下山中の九日夕、八合目付近で意識不明となった男性は十日未明、収容先の木曽都内の病院で死亡が確認された。木曽署によると、死亡したのは金沢市、無職東野重孝さん(67)で、死因は急性循環不全だった。


 ◆八ヶ岳赤岳で男性死亡(2008/10/10信毎)

 九日午前九時四十分ごろ、八ヶ岳赤岳(二、八九九b)山頂近くの南佐久郡南牧村海ノ口の登山道で、愛知県豊橋市の会社員杉浦和人さん(57)が倒れ、県消防防災ヘリで佐久市内の病院に運ばれたが、午後一時五十分ごろ死亡が確認された。南佐久署によると、杉浦さんは仲間と四人で同日、山梨県側から入山。登山中に急に倒れ、仲間が赤岳頂上小屋を通じて通報した。同署は死因を調べている。


 ◆御岳山登山の男性意識不明(2008/10/10信毎)

 九日午後六時ごろ、石川県金沢市の六十代男性が御岳山から下山中、八合目付近で体調を崩して倒れた−と、一緒に登山をしていた男性から木曽消防署に通報があった。木曽地区遭対協の救助隊員五人が救助に向かい、同日午後九時ごろ男性を発見したが、意識がないという。


 ◆前穂高岳で男性が滑落死(2008/10/08信毎)

 七日午前八時五十分ごろ、北アルプス前穂高岳(三、〇九〇b)の北尾根で、東京都練馬区、会社員三武敏邦さん(62)が約七十b滑落、県警ヘリコブターで収容されたが、全身を強く打っており松本署で死亡が確認された。同署によると、三武さんは単独で六日に上高地から二泊三日の予定で入山。七日は涸沢から前穂高岳に向かっていた。


 ◆北穂高岳で男性が滑落死(2008/10/04信毎)

 三日午前八時半ごろ、北アルプス北穂高岳(三、一〇六b)南稜(りょう)の鎖場で、神奈川県相模原市、無職西貝茂さん(70)がバランスを崩して約五十b滑落、県防災ヘリコブターで収容されたが、全身を強く打っており、松本署で死亡が確認された。同署によると、西貝さんは単独で九月三十日から三泊四日の予定で上高地から入山。三日は涸沢から北穂高岳に向かっていた。


 ◆苗場山で不明の男性は無事(2008/10/04信毎)

 下水内郡栄村と新潟県境の苗場山(二、一四五b)に一人で入山したまま行方が分からなくなっていた長野市長野、無職倉田丈二さん(65)は三日午前十一時半ごろ、同村堺の秋山郷総合センター近くに自力で下山した。飯山署によるとけがはなく、「下山中に道に迷い、沢筋などで二晩を過ごした」と話しているという。


 ◆苗場山から男性帰らず(2008/10/03信毎)

 二日午前零時ごろ、下水内那栄村、新潟県境の苗場山(二、一四五b)に向かったとみられる長野市長野の無職倉田丈二さん(65)が帰らない−と家族が長野中央署に届けた。連絡を受けた飯山署員が同日、三合目登山口で倉田さんの登山者カードとバイクを発見。カードによると、日帰りの予定で一日に一人で入山しており、同署などが捜索したが、見つからなかった。三日午前から捜索を再開する。


 ◆五竜岳の登山者死亡(2008/9/23信毎)

 二十二日午前七時四十分ごろ、北アルプス五竜岳(二、八一四b)の五竜山荘に宿泊していた静岡県富士市、無職風間幸三さん(74)の体調が悪い−と同山荘から大町署に連絡があった。風間さんは県警ヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、同十一時二十分ごろ死亡が確認された。風間さんは二十日に単独で入山し、同山荘に宿泊、二十一日下山の予定だった。大町署は病死とみて調べている。


 ◆北ア槍ヶ岳で男性死亡(2008/9/17信毎)

 十五日午前九時十五分ごろ、東京都足立区、自営業松崎重信さん(60)が北アルプス槍ヶ岳(三、一八〇b)北鎌尾根に向かったまま連絡が取れなくなっている−と、知人から大町署に届け出があった。県警ヘリが捜索し、同日午前十一時半ごろ、北鎌尾根から約百b下の沢筋で松崎さんを発見、収容したが既に死亡していた。死因は脳挫傷。松崎さんは十日に安曇野市中房温泉から入山、十三日に下山の予定だった。同署は尾根から滑落したとみて調べている。


 ◆天狗原で男性倒れ死亡(2008/9/10信毎)

 九日午前九時五十分ごろ、北アルプス白馬乗鞍岳下部の天狗原(標高約二千百b)付近で、神奈川県相模原市、無職有山亨さん(65)が突然倒れ、.県消防防災ヘリコブターで松本市内の病院に運ばれたが、同日午後零時十五分ごろ死亡が確認された。有山さんは同日、仲間二人と一泊二日の予定で北安曇郡小谷村栂池高原から入山、白馬乗鞍岳を経て新潟県側の蓮華温泉に下山する予定だった。大町署は病死とみて調べている。


 ◆北穂高岳で男性が滑落死(2008/9/04信毎)

 二日午前九時半ごろ、北アルプス北穂高岳から南岳に向かう大キレットで、盛岡市、無職照井忠衛さん(67)がバランスを崩して稜線(りょうせん)から約百b滑落、全身を強く打って死亡した。松本署によると、照井さんは仲間六人と八月三十一日に上高地から入山、北穂高岳などを経て、四日に下山予定だっ

た。天候の回復を待って三日以降、遺体を収容する。


 ◆中アで滑落の男性は死亡(2008/8/25信毎)

 中央アルプス東川岳(二、六七一b)で二十二日に滑落した男性は、駒ヶ根署員らが二十三日午後一時四十分ごろ、遺体で発見した。同署の調べで、男性は東京都清瀬市、無職岡本扱(おさむ)さん(71)。稜線から駒ヶ根市側へ約百b滑落していたという。同署が死因などを調べている。


 ◆中ア東川岳で男性滑落(2008/8/24信毎)

 二十二日午後四時ごろ、中央アルプス東川岳(二、六七一b)付近を登山していた都内の七人パーティーのうち、七十代男性が駒ヶ根市側に滑落したーと仲間が木曽殿山荘を通じ駒ヶ根署に通報した。県警ヘリで捜索したが悪天候のため発見できず、二十三日早朝から捜索を再開する。同署によると、七人は六十−七十代で男性四人、女性三人。三泊四日の日程で二十一日に千畳敷から入山し、この日は宝剣山荘から木曽殿山荘に向かっていたという。


 ◆中アで滑落の男性死亡(2008/8/22信毎)

 中央アルプス駒ヶ岳(二、九五六b)の馬の背付近で十四日、木曽側に滑落し全身打撲を負った滋賀県守山市、会社役員横田貴證さん(44)は二十一日、脳挫傷などによる多臓器不全のため収容先の駒ヶ根市の病院で死亡した。


 ◆北ア岳沢で韓国人男性重体(2008/8/20信毎)

 十九日午後四時すぎ、北アルプス前穂高岳(三、〇九〇b)岳沢の登山道で、同行していた韓国人男性が高山病で動けなくなった−と下山した韓国の登山パーティーから上高地インフォメーションセンターを通じて一一〇番通報があった。県警山岳救助隊員と松本署員が同六時半ごろに現場に駆けつけたが、男性は意識がない状態という。同日夜は現場付近でビバークし、二十日朝に救助を再開する。


 ◆不明登山者4日ぶりに保護(2008/8/20信毎)

 南アルブス仙丈ケ岳(三、〇三三b)に向かったまま十五日から行方が分からなかった福岡県古賀市、パート従業員大小田和子さん(67)が十九日午後二時四十分ごろ、伊那市長谷の林道にいるところを堤防工事から帰る途中の会社員男性(61)が発見し、伊那署長谷駐在所に連れて行った。大小田さんは市内の病院に収容された。肋骨(ろっこつ)を折るなどしているものの命に別条ばないという。発見した男性によると、大小田さんは、道に迷い、この二日間は沢の水を飲むなどして過ごしていたと話したという。


◆北ア七倉岳で男性が滑落死(2008/8/17信毎)

 16日午前十一時四十五分ごろ、北アルプス七倉岳(二、五〇九b)山頂北側の登山道で、東京都中央区、自営業曾野田重雄さん(70)が足を踏み外して約十b下に滑落、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、約三時間半後に心破裂で死亡した。大町署によると、曾野田さんは十五日に仲間八人と入山し、十七日に下山予定だった。


◆南ア仙丈ケ岳で女性戻らず(2008/8/17信毎)

 十五日午後六時半すぎ、南アルブス仙丈ケ岳(三、〇三三b)へ一人で向かった福岡県古賀市、パート従業員大小田和子さん(67)が夜になっても戻らない−と、大小田さんの宿泊先山荘が伊那署に届けた。十六日朝から県警ヘリも出動して捜したが、見つからなかった。十七日早朝から捜索を再開する。同署によると、大小田さんは十五日早朝、北沢峠付近の山荘に荷物の一部を残して出発、その日のうちに戻る予定だった。


◆中ア駒ヶ岳で男性滑落(2008/8/15信毎)

 十四日午後零時五十分ごろ、中央アルプス駒ヶ岳(二、九五六b)の馬の背付近を登山していた六人のうち一人が木曽側に滑落したと、仲間がホテル千畳敷を通じて駒ヶ根署に通報した。同署によると、滋賀県守山市、会社役員横田貴澄さん(44が三十−四十b滑落し、全身打撲で意識がないもよう。中ア遭対協隊員が稜線(りょうせん)まで横田さんを助け上げ、午後五時ごろ、救助に向かった署員らが現地で合流し、搬送した。一行は滋賀県の男女。


◆遠見尾根で男性倒れ死亡(2008/8/14信毎)

 十三日午後零時四十五分ごろ、北アルプス五竜岳遠見尾根の大遠見山(二、一〇六b)近くの登山道で、埼玉県熊谷市、会社員江森通和さん(44)が胸の痛みを訴えて倒れ、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、同三時前、死亡が確認された。

江森さんは会社の仲間と六人で同日から二泊三日の予定で入山、五竜岳を目指していた。大町暑が死因などを調べている。


◆北アで落石と滑落 登山者2人が死亡(2008/8/11信毎)

 北アルプスで十日、落石や滑落事故があり、登山者二人が死亡した。

 白馬岳(二、九三二b)では午前七時ごろ、白馬大雪渓を登っていた栃木県下野市、病院職員佐藤勢津子さん(44)が落石を受け、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、約二時間後に内臓破裂で死亡した。大町署の調べによると、約二b角の落石が途中で割れて、佐藤さんに当たった。事故当時、現場ば快晴で見通しは良かったという。

 佐藤さんば同日朝、大雪渓下部の白馬尻小屋(一、五六〇b)を仲間の女性と二人で出発。この日は白馬岳山頂の山小屋に泊まり、十一日に下山予定だった。

 奥穂高岳(三、一九〇b)と涸沢とを結ぶ登山道「ザイテングラード」では午前九時半ごろ、下山中の神奈川県厚木市、無職霜島栄さん(70)が足を滑らせて約二百b滑落した。同行者から110番通報を受け、県警ヘリが松本市内の病院に運んだが、頭などを強く打っており午前十一時すぎに死亡が確認された。

 霜島さんは五日、仲間九人で上高地から入山し、十一日に下山予定だった。


◆南アルブスで男性帰らず(2008/8/8信毎)

 七日午後三時すぎ、南アルブス聖岳(三、〇一三b)などに向かった神奈川県横須賀市、無職金谷富士夫さん(66)が帰らない−と家族が、長野県警本部に電話で届け出た。飯田署によると、金谷さんは二日に一人で出発し、六日夜に戻る予定だったという。同署員が飯田市南信濃木沢の登山口駐車場で金谷さんの乗用車を見つけた。八日早朝から県警ヘリで捜索する。


◆中アの落雷事故(2008/8/8信毎)

 女性死亡を確認

 中央アルプス檜尾岳(二、七二八b)の山頂付近で六日午後、女性二人が落雷に遭った事故で、駒ヶ根署は七日早朝、現場に残っていた一人を県警ヘリで収容した。この女性ば千葉県松戸市、主婦福和田幸子さん(67)で、既に死亡していた。頭部に落雷を受けたあとがあり、即死状態だったという。

 同署によると、福和田さんは大学時代の友人(68)=愛知県=と縦走していた六日午後一時半ごろ、落雷に適ったとみられる。福和田さんの約四b後ろを歩いていた友人はショックで十分ほど気を失ったが、歩いて木曽殿山荘まで行き助けを求めた。友人にけがはなかった。当時は雷雨の天候で、周囲に登山者はほとんどいなかったという。

 二人は六日、二泊三日の予定で駒ヶ根市の千畳敷から登り始めた。

 県警地域課によると、今夏の県内の山岳での落雷による遭難は二件目で、死者は初めて。

 


◆中アで落雷l人意識不明か(2008/8/7信毎)

 六日午後六時四十五分ごろ、中央アルプス空木岳近くにある木曽殿山荘から駒ヶ根署に「女性二人が落雷にあったようだ」と通報があった。うち一人は遭難現場で意識がない状態とみられ、同署は七日朝から救助に向かう予定。

 同署の調べによると、二人は千葉県と愛知県の六十代とみられる。同日午後二時ごろ、中ア檜尾岳(二、七二八b)付近の稜線を空木岳方面に向けて縦走中、落雷に遭い、愛知県の女性は気を失ったものの意識を取り戻して自力で午後六時半ごろ山荘にたどり着き、救助を求めたという。

 二人は同日、千畳敷から入山し、二泊三日の予定で空木岳、越百山に登って木曽側に下山予定だった。千畳敷にあるホテル千畳敷によると、同日午後二時から二時半ごろにかけて激しい雷雨だった。


◆西穂高岳で大阪の男性が滑落死(2008/8/4信毎)

 三日午前六時十五分ごろ、北アルプス・西穂高岳(二、九〇九b)山頂北側で、大阪府羽曳野市、会社員山忠良さん(58)がバランスを崩し稜線(りょうせん)上から約百b下に滑落した。同行していた山さんの長男が携帯電話で一一〇番通報し、県警山岳救助隊員が駆けつけたが、全身を強く打って既に死亡していた。松本署によると、山さんは二日、長男と二人で岐阜県の新穂高温泉から入山。奥穂高岳に向けて登山中だった。


◆西穂高岳で長野の男性死亡(2008/8/3信毎)

 二日午前八時二十分ごろ、北アルプス・西穂高岳(二、九〇九b)の山頂近くの稜線(りょうせん)から小県郡長和町の無職立岩輝夫さん(61)が約百b下の岩場に滑落し、全身を強く打って死亡した。松本署によると、立岩さんが稜線上で登山者に道を譲ろうとし、バランスを崩して滑落した可能性が高いという。親族二人と一日から二泊三日の予定で入山。この日は西穂高岳から奥穂高岳へ向かっていた。


◆北ア涸沢岳で男性滑落死(2008/7/30信毎)

 二十九日午前八時ごろ、北アルプス涸沢岳(三、一一〇b)の涸沢槍付近で、岐阜県関市向山町、会社員吉沢光夫さん(60)が長野県側に約百五十b滑落した。県警山岳救助隊などが救助に向かったが、全身を強く打ち既に死亡していた。松本署によると、吉沢さんは一人で北穂高岳方面に向かう途中で滑落したらしい。


 ◆北ア落雷不明夫婦を救助(2008/7/29信毎)

 北アルプス白馬岳(二、九三二b)北方の三国境から山頂に通じる稜線で二十七日午後に落雷に遭った後、行方不明だった岐阜県中津川市、西尾徳一さん(66)と妻の規世さん(60)は二十八日午後三時半ごろ、現場から約三`北の富山、新潟県境にある雪倉岳避難小屋で大町署員が見つけ、救助した。

 同署によると、徳一さんは足に軽いやけど。現世さんにけがはなく、二人とも歩いて救助隊と白馬岳山頂直下の白馬山荘に向かった。避難小屋には、西尾さん夫婦のパーティーの近くにいて落雷に遭った千葉県の五十代の夫婦と、兵庫県の六十代男性も避難していたが、けがはなかった。


 ◆北ア登山中夫婦に落雷(2008/7/28信毎)

  仲間が救助要請捜索

 二十七日午後二時五十分ごろ、北アルプスの三国境から白馬岳(二、九三二b)に通じる尾根で、登山中の岐阜県の男性(66)と妻(60)が落雷に遭い、手足がしびれて歩行困難になったーと、同じパーティーの仲間が近くの山小屋に助けを求めた。夏山常駐隊や県警ヘリが現場一帯を捜索したが二人は見つからなかった。二十八日朝から捜索を再開する。

 大町署によると、一行は六人パーティー。ほかの四人は山小屋にたどり着き、無事だった。落雷の後、二人は「手がしびれる」などと症状を話すことばできたが、パニック状態だったという。

 二人は当時、激しい雷雨だった。同署は、二人が落雷を避け、現場から移動した可能性もあるとみている。


 ◆死亡した男性の身元判明(2008/7/9信毎)

 北アルプス・槍ヶ岳の槍沢天狗(てんぐ)原分岐付近で七日午後、倒れているのが見つかり、収容先の松本市内の病院で死亡が確認された男性は八日、松本署の調べで神奈川県相模原市橋本、無職秋本秀志さん(55) と分かった。死因は心不全とみられる。秋本さんはl人で六日に上高地から入山、十日に下山予定だった。


 ◆槍ヶ岳豊山の男性死亡(2008/7/8信毎)

 七日午後二時半すぎ、北アルプス・槍ヶ岳(三、一八〇b)の槍沢天狗(てんぐ)原分岐付近に男性が倒れているのを、山荘従業員が見つけ、松本署に連絡した。男性は意識がなく、県消防防災ヘリなどで松本市内の病院に運ばれたが、午後六時前、死亡が確認された。目立った外傷はなく、同署が身元や死因を調べている。


 ◆白馬で死亡の男性は脳挫傷(2008/6/16信毎)

 北安曇郡白馬村の松川で十五日、遺体で見つかった小県郡青木村田沢、整体師柳沢光吉さん(梨の死因は、大町署の十六日までの調べで脳挫傷と分かった。柳沢さんは十五日、パラグライダーで同郡小谷村栂池高原から飛び立った後、松川で流されているのを通行人が目撃した。同署は、墜落したのか、着陸後に流されたのかを含め、経緯を調べている。


◆北穂高岳で男性が滑落死(2008/6/16信毎)

 十五日午前九時ごろ、北アルプス北穂高岳(三、一〇六b)で、上高地へ下山中の男性二人が相次いで滑落した。県の防災ヘリコブターで松本市内の病院に運ばれたが、京都府長岡京市、会社員水谷広明さん(42)が岩場で頭を強く打って死亡、東京都内の男性(60)も軽いけがをした。二人は面識がなく、山で出会ったもう一人の男性と三人で下山中、死亡した男性が標高約二千七百b付近の雪面で足を滑らせて雪上を約百五十b滑落。都内の男性も別の場所で約十分後に約四百b滑落し、もう一人の男性が涸沢小屋にたどり着いて救助を求めた。


◆南アで愛知の男性帰らず(2008/5/30信毎)

南アルブス聖岳(三、〇一三b)に登ったとみられる愛知県岡崎市、会社員中山竜也さん(32)が帰らない−と家族が愛知県警に届け、飯田署などは二十九日から捜索を始めた。同署によると、中山さんば二十七日朝、一人で日帰り予定で入山したが帰らず、家族の届けを受けた愛知県警が二十八日、飯田市南信濃木沢の山小屋に登山届が出ていることを確認、近くで中山さんの乗用車を見つけた。飯田署などは三十日も捜索を続ける


◆八ヶ岳で滑落、男性死亡(2008/5/1信毎)

 三十日午前十時半ごろ、八ヶ岳連峰赤岳(二、八九九b)山頂近くで、東京都世田谷区用賀、会社員守屋隆史さん(57)が立場沢側へ約三百b滑落、県警ヘリで茅野市内の病院に収容されたが、午後二時二十三分に死亡が確認された。茅野署によると、守屋さんは同僚と二人で二十九日に入山し、三十日下山する予定だった。


◆北ア・五竜岳で遺体収容(2008/4/29信毎)

北アルプス五竜岳(二、八一四b)に向かったままになっていた群馬県高崎市、自営業新井裕己さん(32)は二十八日午前八時すぎ、五竜岳山頂東側のがけ下約三百bの雪の上に倒れているのを捜索中の県警ヘリが見つけ、収容された。頑などを強く打っており、既に死亡していた。新井さんは東大スキー山岳部の監督。


◆北ア五竜岳登山者帰らず(2008/4/28信毎)

 二十七日午後六時すぎ、北アルプス五竜岳(二、八一四b)に向かった群馬県高崎市、自営業新井裕己さん(仰望が帰らないと、新井さんの知人が北ア北部地区山岳遭難防止対策協会員を通じて大町署に届けた。二十三日に北安曇郡白馬村のHakuba47スキー場から入山し、五竜岳とを往復し二十四日に下山予定だった。同スキー場駐車場で新井さんの乗用車が見つかった。二十八日、県警ヘリで捜索する。


◆爺ヶ岳で山スキー 雪崩1人死亡(2008/4/13信毎)

 十二日午後三時半ごろ、北アルプス爺ケ岳の扇沢で、山スキーで下山中だった東京都小平市、自営業山屋徹さん(36)が雪崩に巻き込まれ、県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、頭などを強く打っており、同五時半すぎに死亡が確認された。

 大町署の調べによると、山屋さんは妻や友人男性と三人で同日午後二時ごろ、爺ケ岳に向かう相原新道を登り始め、午後三時ごろから沢筋を滑っていた。雪崩の発生時、山屋さんは先頭にいたという。山屋さんが持っていたビーコン(発信装置)で位置が分かり、同行した二人が雪の中から救出、一一〇番通報した。山屋さんの山スキー歴は七、八年という。

 同署は雪崩の規模などを調べている。扇沢周辺では、山スキーによるとみられるシュプールがみられるという。


◆佐久穂町で登山者の遺体(2008/3/30信毎)

 二十九日午後二時半ごろ、南佐久郡佐久穂町八郡の林道脇で、雪の上に登山服姿の男性が倒れているのを登山者が見つけ、山小屋を通じて南佐久署に届けた。県警ヘリで収容したが既に死亡しており、同署が身元を調べている。男性は七十歳くらいで身長一七四a。がっちりした体格で白髪、眼鏡を掛けている。カーキ色のジャンパーに黒のズボン姿で、「ピラタス蓼科ロープウエイ」の往復券などを持っていた。


◆中アの雪崩遭難男性遺体で収容(2008/2/13信毎)

 中央アルプス伊那前岳(二、八八三b)西方の和合山南側斜面で九日午後に遭難した岡山市、会社役員塩田卓夫さん(67)の捜索で、県の消防防災ヘリコブターが十一日午前十時すぎ、男性の遺体を発見、駒ヶ根署に収容した。家族が塩田さんと確認した。同署によると、塩田さんは岩などに頭を強打して死亡したとみられる。

 塩田さんは九日、山岳写真を撮るため仲間と計六人で宝剣山荘を目指して登山中、行動をともにしていたほかの二人と雪崩に巻き込まれた。


◆中アの雪崩遭難ヘリ接近できずきょう再捜索へ(2008/2/11信毎)

 九日午後、中央アルプス伊那前岳(標高二、八八三b)西方の和合山南側斜面で雪崩に巻き込まれ、遭難した岡山市、会社役員塩田卓夫さん(67)の捜索は、十日午前再開した。

 同十時半ごろ、ホテル千畳敷から双眼鏡で捜索していた駒ヶ根署員らが、約一`離れた場所に水色の着衣のようなものがあるのを発見した。しかし視界が悪いため県防災ヘリでの上空からの接近を断念、午後五時に同日の捜索は打ち切った。

 十一日にヘリでの捜索を再開する。


◆中ア雪崩で1人意識不明(2008/2/10信毎)

 九日午後五時二十分ごろ、中央アルプス伊那前岳(二、八八三b)西方の和合山南斜面で、山岳写真を撮ろうと宝剣山荘を目指していた六人パーティーのうち一人が遭難した−とホテル千畳敷を通じて駒ヶ根署に通報があった。同署によると、遭難したのは岡山市、会社役員塩田卓夫さん(67)。頭部損傷などで意識がないという。

同署によると、パーテーは三人ずつ分かれて登山中で、後続グループの塩田さんら三人が午後四時四十五分ごろ、雪崩に巻き替れた。自力で脱出した県外の男女二人がホテルまで下山した。二人も軽いけがをしているという。一行は九日に入山し、十一日に下山する計画だった。

 同署は十日、県の消防防災ヘリで捜索、救助する予定だ。


◆中アで2人滑落(2008/1/21信毎)

 二十日午後三時二十分ごろ、中央アルプス宝剣岳(二、九三一b)北側の稜線(りょうせん)で男女三人パーティーの二人が滑落した−とホテル千畳敷を通じ、駒ヶ根署に通報があった。同署によると、滑落したのは松本市岡田、無職佐野雅也さん(32)と、上田市塩川、会社員藤森和美さん(29)。二十一日朝から県の防災ヘリで捜索する予定だ。

 同署によると、滑落した二人と佐野さんの妻(29)は、日帰りの予定で二十日午前九時に伊那谷側の千畳敷から入山。午後二時半ごろ、宝剣岳から下山途中、藤森さんが足を滑らせ、ザイルでつないでいた佐野さんともども木曽谷側へ滑落したという。佐野さんの妻が下山し、ホテル千畳敷に届けた。

 この日の現場周辺は、昼から雪が降り出したという。


◆遭難の55歳12日ぶり下山・福島(2008/1/12信毎)

 先月三十日に山形、福島両県境の吾妻連峰に入ったまま連絡が取れなくなっていた埼玉県羽生市の会社員中村雅之さん(55)が十一日午後三時ごろ、福島県北塩原村のスキー場付近に自力で下山した。中村さんは同県会津若松市内の病院に搬送。両足に軽い凍傷があるが、会話はできる状態で命に別条はないという。入山から十二目ぶり。当初の下山予定から九日が過ぎていた。

 福島、山形両県警などによると、スキー場のパトロールをしていた駐車係の男性が道路を歩いている中村さんを発見。「わたしが遭難していた者です」と話した。

 入山当初から予想以上の積雪のため予定通り進めず、今月三日に持っていた食料が尽き、四日に迷ったと思ったという。その後は雪や沢の水で空腹をしのぎ、塩などもなめた。救助した救急隊員によると、「風邪薬の中に栄養剤が入っているので少しずつなめた」とも話した。

 昼間に歩き、夕方の早めにテントを張っていた。携帯電話は普段から持っておらず、コンパスも持っていなかった。ラジオで自分の捜索が行われているのは知っていたという。

 中村さんの登山歴は二十五年で、正月に今回のルートを通るのは五回目。十一日夜、病院で記者団の代表取材に応じた中村さんは「今回の状況はまったく違っていた。助かってうれしい。間違いなく駄目だと思っていた。冬山も夏山もやめる」と述べた。

 中村さんは先月三十日午前九時四十五分ごろ、山形県米沢市のスキー場リフトで入山。吾妻連峰を縦走して今月二日に福島側に下山する予定だった


◆県内大雪遭難・事故相次ぐ (2008/1/1信毎)

 八ヶ岳連峰・硫黄岳「赤岩の頭」 (標高二、六五六b)付近では、三十一日午前九時五十分ごろ、登山道で東京都豊島区、自営業山岡正志さん(60)が倒れているのを登山者が発見。茅野署員や諏訪地区遭対協隊員が救助した。山岡さんは顔や耳に凍傷を負った。同署によると、単独登山中に吹雪で低体温症になったらしい。

 山梨県境の南アルブス仙丈ケ岳(三、〇三三b)では、茨城県職員十人グループの男性三人が一時行方不明となった。南ア北部地区遭対協隊員と伊那署員らが三十一日午前十一時すぎ、四合目付近で下山中の三人を発見。三人は三十日、天候悪化で下山した七人と分かれ登山を続けていた。

 三十一日午前十一時十分ごろ、北安曇郡白馬村の八方尾根スキー場で、千葉県松戸市の公務員木下敬志さん(33)がスノーボードで滑走中に転倒、新雪に上半身が埋もれ脱出できなくなった。スキー客らがすぐに救出したが、村内の医院で死亡が確認された。大町署によると、死因は窒息死。