白馬大雪渓焼失面積0.42f

ハイマツ群は25カ所0.02f

信濃毎日新聞 掲載

平成21年06月03日(水)


 北アルプス白馬大雪渓上部でハイマツなどが燃えた火事で、現地を調べた北安曇郡白馬村や中信森林管理署などは2日、焼失面積は計0.42fで、このうち燃えたハイマツ群は25カ所で計0.02fだった−と村内で開いた会合で報告した。同管理署は今後、信大山岳科学総合研究所に依頼して植生の回復状況などを調べる。

 同日まで2日間行った現地調査は、衛星利用測位システム(GPS)を使った測量などで被害状況を調べた。焼失面積は、当初考えられていた約4fの1割で、最も被害を受けたハイマツ群の広さは約40平方bだった。

 信大理学部の高橋耕一准教授(植物生態学)は「芽が燃えずに残っていれば、ハイマツは復活する可能性が高い。定点観測が必要」と話した。

 現場が裸地化して土砂が流出しないかどうかを調べた苅谷愛彦・専修大准教授(高山地形)は「植物は根元まで完全には燃えてはおらず、火災後の雨でも浸食は無いようだ。現段階では登山道まで土砂が出たりすることは考えにくい」と説明した。