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岳沢に山小屋再建へ | |||||||
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二〇〇六年の雪害で全壊し、今年三月末で廃業した北アルプス・岳沢ヒュッテの跡地に山小屋を開業しようと、槍ヶ岳山荘の経営者穂苅康治さん(59)=松本市=が準備を進めていることが九日、分かった。岳沢は上高地と穂高連峰を結ぶ登山ルート上にあり、遭難防止の観点からも営業小屋が不可欠と判断した。
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既に環境省への営業許可申請手続きを開始。同省の許可や林野庁からの借地許可が下りれば今秋にも基礎工事に着手しlO年夏の開業を目指す。
穂苅さんは、岳沢ヒュッテの経営者上条明穂さん(44)=同=が廃業を明らかにした昨年十二月以降、山小屋建設を検討。岳沢が槍ヶ岳から穂高連峰へ縦走する際の下山ルートになっていることや、昨年八月にツアー登山の韓国人男性が岳沢の登山道で体調を崩して死亡したことを踏まえ、判断した。
計画では、岳沢ヒュッテがあった標高約二千二百bの階段状の傾斜地に、宿泊客以外も使える避難スペースや食堂がある管理棟、プレハブの宿泊棟二棟、便所棟の計四棟を建設。いずれも平屋で床面積は計約二百六十平方b。
収容人数は五十人で、二百人だった岳沢ヒュッテの四分の一の規模。最上段の宿泊棟二棟は雪崩の被害を避けるため、毎年現地で組み立て、シーズン終了後に解体する方式を予定している。総事業費は約八千万円を見込む。
「周辺登山道の維持管理にも気を配りつつ、遭難を減らすことに役立つ山小屋にしたい」と穂苅さん。〇六年に死去した父から経営を引き継ぎ、再建断念の苦渋の決断をした上条さんは「複雑な思いもあるが、岳沢ファンのためにも早期に小屋ができればありがたい」と話している。
写真:穂苅さんが来年夏の山小屋開業を目指している岳沢ヒュッテ跡地=2008年9月