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南アの山小屋支え10年 | |||||||
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南アルブス北部の登山基地、北沢峠にある伊那市営の山小屋「長衛荘」の管理人を十年間務め、本年度で引退する上伊那郡箕輪町の小松喜代男さん(71)、志さ美さん(65)夫妻が十一日、小坂樫男市長から感謝状を贈られた。仙丈ケ岳(三、〇三三b)や駒ヶ岳(二、九六七b)の登山者を支え、切り盛りした日々を振り返った。
一九九九年度から管理人となった小松さん夫妻は、定員百十人の小屋を、夏や秋の繁忙期には臨時職員の力を借りて運営してきた。
最も印象に残っているのは、食事が「おいしかった」と実感を込めて話す登山者の姿。おかずに地元食材を使い、コメのとぎ方や炊き方も工夫を重ねてきた。
一方、ニホンジカの増加には悩まされた。喜代男さんは「着任したときはほとんどいなかったのに急に増えた。山野草が大きな被害を受けた」。個室や浴衣を求める宿泊客が苦情を言うなど、「山小屋を知らない登山者が増えた」(志さ美さん)面もあった。
喜代男さんが昨年、病気で体調を崩したことなどから引退を決めた。「今後も登山者に喜ばれる小屋であってほしい」と喜代男さん。小坂市長は「南アの重要な観光拠点を支えていただいた。ご苦労さまでした」とねぎらった。
来年度、長衛荘は第三セクターの市観光株式会社が指定管理者として経営。新たな管理人が決まっており、当面は小松さん夫妻が指導に当たる。
写真:10年務めた長衡荘の管理一人を引退する小松喜代男きん(右)と妻の志さ美さん