雪崩の情報を発信「ACT」功労者に

信濃毎日新聞 掲載

平成21年01月07日(水)


 雪崩事故の防止や救助などに取り組む北安曇郡白馬村のNPO法人「ACT(アクト)」が、国土交通省の本年度の雪崩災害防止功労者に選ばれた。山スキーヤーらに山岳の気象データを提供する活動などが評価された。二十九、三日に秋田県北秋田市で開く雪崩防災シンポジウムで表彰を受ける。

 ACTは、地元山岳ガイドやスキーインストラクターなど二十人余が所属。北アルプス八方尾根や白馬乗鞍岳(二、四三六b)に気象観測装置を設置し、雪崩発生の「危険度情報」をホームページで発信している。雪崩救助の講習会を開いたり、雪崩救助犬の普及などにも取り組んでいる。

 表彰は、雪崩事故の防止に功績があった個人や団体が対象。全国の自治体や公益法人から寄せられた推薦を基に、同省などでつくる実行委員会が選考。本年度はACTのほか、雪崩発生時の避難態勢や、発生予測を研究している県外の研究者二人も受賞する。

 ACTの元村幸時理事長(46)は「多くの遭難救助関係者に(ACTの)活動を知ってもらい、救助現場で協力できる体制を整えていきたい」と話している。

写真:北アルプス白馬乗鞍岳山頂付近に気象観測装置を設置したメンバーら=2008年11月