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栂池のスキーヘリポート | |||||||
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北安曇郡小谷村の栂池高原観光協会と同郡白馬村の白馬観光開発が運営するヘリスキー事業で、中部山岳国立公園内の特別保護地区内に二十年余、ヘリポートを設置していたことが二十八日、分かった。小谷村や環境省、同社などが衛星利用測位システム(GPS)による測量をして判明した。このためヘリポートを約百五十b離れた国立公園外に移し、二十二日から今季の運航を始めた。
自然公園法は、特別保護地区内にヘリや車が入ることを原則認めていない。同社は「長年、国立公園の外にあると認識していた」と説明。一九八四(昭和五十九)年ごろ、ヘリポートを北アルプス白馬乗鞍岳下部の天狗原(標高約二千百b)に設け、約二十b四方を圧雪していた。ただ、同地区の境界線近くにあることは承知しており、近年は生態系などとの調和も課題になってきていることから二月末に調査した。
環境省長野自然環境事務所は違反しているかどうか確認しないでいた。
ヘリスキーは例年三−五月に運航。スキー客はヘリポートで降り、栂池高原スキー場まで約十四`を滑走、昨年は延べ約二千人が利用した。半面、コース上に国特別天然記念物のライチョウの目撃が相次ぎ、観光と保護の両立を求める声も強い。白馬村の自然保護団体「しろうま自然の会」の今井信五代表は「ヘリポートを公園外に移すだけでいいのか疑問。ライチョウの生態への影響が明らかでない現状では、もっと慎重になるべきではないか」とする。
小谷村や同社などは一昨年、委員会をつくってライチョウの生息調査などを進めている。同社栂池営業所の佐藤裕二所長は「ライチョウの生息に影響があると判明すれば、ヘリの運航自体を考えなければならないと思う」と話している。