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八ヶ岳赤岳 山小屋でCO中毒か | |||||||
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十一日午前五時十五分ごろ、八ヶ岳の赤岳(二、八九九b)山頂直下の山小屋「赤岳天望荘」の宿泊客から、一酸化炭素中毒のような症状が出ている客がいると茅野署に通報があった。
同署員らが県警ヘリコブターなどで駆けつけ、目まいや吐き気などの症状を訴えていた男性十人、女性五人の計十五人を茅野市、諏訪市、諏訪郡富士見町、下諏訪町の計四病院に収容した。また、自力で下山した宿泊客のうち五人が不調を訴え、茅野市内の病院で手当てを受けた。計二十人は県内や東京都、神奈川県など一都七県の二十七−六十歳いずれも軽症だが、ヘリで運ばれた十五人のうち六人が大事を取って入院した。
茅野署はヘリでストーブを回収。不完全燃焼がなかったか調べている。
赤岳天望荘を経営する藤森周二さん(43)によると、この夜は、十八パーティーと単独登山者計四十三人が宿泊。廊下や談話室と呼ぶ大部屋などに計六台の灯油ストーブを置いてあり、宿泊客には就寝前にストーブを消すように説明していたが、火が付いたままのストーブもあった。藤森さんは「小屋の周囲に積もった雪で(建物内が)密閉状態になっていた。窓を開けての換気はしていなかった」と話している。
赤岳天望荘にはNHKの旅番組の制作関係者八人が宿泊しており、このうち四人がヘリで搬送された。
客「ストーブからにおい」 「初めは高山病かと思った」。標高二、七二二bの赤岳天望荘からヘリで搬送され、諏訪中央病院(茅野市)に収容された会社役員大渕元郎さん(58=東京都武蔵野市=は、談話室で寝ていた十一日午前零時ごろから頭痛や吐き気を感じ、息苦しくなった。
午前三時すぎに、同じ部屋で休んでいた仲間で、海外の八千b級の山に何度も登っている男性までが「高山病にかかったようだ」と言うのを聞いた。「おかしい。(小屋の中が)酸欠になっている」と感じ、外気を吸うため二人で小屋の外へ出た後、スタッフに客を外に出すよう訴えた。談話室には灯油ストーブがあったが十日午後十一時ごろ、客の一人が消したという。
やはり談話室で寝ていた会社員中村義博さん(60)=神奈川県小田原市=は「症状の重い人は、起き上がれない状態になっていた。窓を突き破って談話室から運び出した。『早くヘリを呼べ』とスタッフに詰め寄る人もいた」。同じパーティーの会社員女性は「廊下にあったストーブは午後七時ごろから、うまく燃焼していないようなにおいがしていた」といい、「十一日午前零時以降に廊下を通った時も暖かかった」と話している。
赤岳天望荘を経営する藤森周二さんは沈痛な表情で「山を楽しみに来ていただいた人たちに迷惑を掛け、大変申し訳ない」と謝罪。三月十六日まで予定していた冬季の営業を自粛するという。
写真:茅野暑が赤岳天望荘から回収し、ヘリで運んだ灯油ストーフ=11日午後1時45分、富士見町のヘリポート