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ライチョウ20年余で4割減 | |||||||
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県内を中心とした国内全体の国特別天然記念物ライチョウの生息数がこの二十年余の間に四割以上減り、千六百羽台になったとみられることが十四日、中村浩志・信大教授(鳥類生態学)らの研究で分かった。国内の生息域を網羅する生息数を算出したのは、一九八四(昭和五十九)年の信大の調査以来。急速な減少傾向があらためて裏付けられ、一部地域では近い将来、絶滅の危機もあると指摘している。
中村教授らが二〇〇〇−〇七年に生息地の十山域を調査した結果をまとめ、一九六一−八四年の同じ地域の調査結果と比べた。二〇〇〇−〇七年の調査では、全体の生息数は千六百五十七匹。八四年までの調査は二千九百四十五羽だったため、44%減った。
地域別に減少割合が大きいのは南アルブスで、ニ百八十三羽で61%減。北アルプスや御岳山での減少も目立った。特に南ア北部の山域は今年の調査で三十五羽となり、八一年の調査より78%も減った。一方、乗鞍岳や火打山(新潟県)ば微増で、山域によって傾向が分かれた。
中村教授は「全体では早いペースで減少しており、このまま放置すれば南アではいなくなる可能性もある」とする。減少原因については、キツネなどライチョウを食べる動物が増えたほか、地球温暖化の影響も考えられるという。今後は、生息数の増減と標高の相関関係も調べ、温暖化との関連も研究する。
現地調査は、抱卵や育児期でライチョウのなわばりが推定できる六月−八月前半に実施。確認したなわばり数から生息数を推定している。二〇〇〇-〇七年の調査では、南ア、北ア合計分は計七山域を調べて全体数を推定、火打山、乗鞍岳、御岳山は実地調査ですべてのなわばりを確認した。
中村教授は十五日、今回の分析結果を信大教育学部で開く「信州生態研究会」で報告する。
写真:北ア乗鞍岳でライチョウの個体調査を行った中村信大数授=9月上旬