白馬岳4人死亡事故

ガイド伴い実況見分

信濃毎日新聞 掲載

平成19年10月04日(木)


 北アルプス白馬岳(二、九三二b)で昨年十月に九州からの七人パーティーが遭難し女性四人が死亡した事故で、大町署は二、三日、引率した福岡県大牟田市の登山ガイドの男性(49)を伴い、遭難現場を実況見分した。同署は、業務上過失致死容疑での立件も視野に調べを進めている。男性ガイドは三日、取材に対し「自分も、どうしてこうなった(遭難した)のか分からない」と述べた。

 二日、署員と男性ガイドの計七人が富山県の祖母谷(ばばだに)温泉から入山。遭難時のルートをたどり、パーティーが吹雪に遭った現場の状況などを確認ご三日下山した。男性ガイドによると、「(署員に)聴かれたことを、ここがこうだったと思い出して話した」という。

 男性ガイドについて、山岳関係者などからは天候の悪化が予想される中で、登山を決行した判断を疑問視する声もある。大町署はこれまでに、生還したメンバーらから遭難時の様子など聴いており、さらに複数の関係者から話を聴き、ガイドの天候判断が妥当だったかなどを調べる。同署は「立件の判断は年明け以降になる」としている。

 男性ガイドが事故後に現場を訪れたのは初めて。三日の下山後、「(遭難のことは)毎日思い出しており、忘れられない。事故の原因は、自分でも分からない部分がたくさんある」と話した。