中ア例年より多い残雪

学校登山延期も

信濃毎日新聞 掲載

平成19年07月12日(木)


 中央アルプスは今年、夏山シーズンを迎えても登山道に雪が例年より多く残っており、集団登山を延期する学校が出ている。中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会は、登山者に転倒や滑落への注意を呼び掛けている。

 中ア遭対協補導員の木ノ島康弘さん(34)によると、千畳敷から駒ケ岳に向かう「八丁坂」は、例年なら七月上旬には雪が解けるが、今年はまだ三十bほどの長さにわたり雪が残っている場所がある。また、千畳敷から極楽平までの登山道にも雪で覆われた個所があるという。

 このため、高森町の高森中学校は十八日から一泊二日で予定していた駒ケ岳登山を、二十三日の日帰りに変更した。日帰りでも八丁坂を通るコースを歩く予定で、神津利信教頭は「雨で雪が解けることを期待するが、様子を見て慎重に検討する」と事。

 同じように、「登山道に雪が残っている」として飯島町の飯島中学校は駒ケ岳登山を七月上旬から八月下旬に延期。伊那市の伊那中学校も十二日からの駒ケ岳登山を二十四日に延期した。

 中ア遭対協は連休の十四-十六日、千畳敷補導所に補導員が待機、登山者に注意を呼ぴ掛ける。木ノ島さんは「沢地形には雪が多い。十分注意して」と話している。

 一方、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会によると、残雪は例年並みだが、北沢峠から仙丈ケ岳の藪沢沿いのルートに一部残雪があるため注意を呼ぴ掛けている。