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常念・蝶ヶ岳道 近く復旧着手 豪雨被害 | |||||||
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安曇野市は近く、昨年の七月豪雨被害で車両通行止めになっている市内の林道二路線の復旧工事を始める。それぞれ、市側から北アルプスの常念岳と蝶ケ岳の登山口に通じる主要ルート。登山口まで一般車両が乗り入れられるのは八月末ごろの見通しだ。
通行止めになっているのは、常念岳の一ノ沢登山口に通じる林道一ノ沢線約五`と、常念岳、蝶ケ岳の三股登山口に向かう林道烏川線約十`。豪雨で舗装路面が崩落または流出した場所が数カ所ずつあり、市が車両通行止めにしている。
登山者は昨シーズン、一ノ沢登山口に向かう場合は一ノ沢林道の起点近くにある県営烏川渓谷緑地「森林エリア」に駐車。三股へは温泉宿泊施設「ほりでーゆ〜四季の郷」に車を止め、市などが林道沿いの山中に整備した仮設登山道を歩いて入山していた。このため、市や山小屋関係者によると、昨年は登山者が例年に比べ少なかったという。
市は一ノ沢線の工事に三月下旬、鳥川線に四月上旬に着手、下から順に復旧する。事業費は約一億二千万円で、うち九割余は国の補助金。六月末をめどに、一ノ沢線は登山口手前約一・五`、烏川線は同約ニキロの地点までタクシーに限って通行できるよう工事を進める。
一般車両の通行止めは、林道終点まで復旧が進み、登山口近くに駐車場が確保できてから解除する。