セツブンソウ盗掘

千曲・戸倉の群生地

信濃毎日新聞 掲載

平成19年03月17日(土)


  千曲市が天然記念物に指定している戸倉のセツブンソウ群生地で、盗掘被害があったことが十六日までに分かった。見回りをしている「戸倉セツブンソウを育てる会」や市は「大勢の人が楽しんでいるのに不心得者がいて残念」と、マナーを守るよう訴えている。

 盗掘は13日に見つかった。見回りに来た同会の女性会員が、セツブンソウの花十輪前後を手に持つなどしていた男女三人と、群生地入り口の駐車場付近で出会った。注意をしたが、三人は「分かった、分かった」と答え、そのまま車で立ち去った。女性と、連絡を受けた市職員が、群生地を調べたところ、直径十a前後の穴が三カ所あいていた。

 セツブンソウは直径約二aのキンポウゲ科の白い花で、環境省や県のレッドデータブックで、絶滅の危険が増している種に分類されている。同会は「回復には五-七年かかる。他の見学者のためにも盗掘や踏み荒らしを絶対にせず、自然のままで見守ってほしい」と呼び掛けている。

写真:セツプンソウが盗掘された千曲市戸倉の群生地