予想外の場所で雪崩

アンナプルナ1峰登山隊

安曇野で遭難報告会

信濃毎日新聞 掲載

平成18年12月25日(月)


 安曇野氏の「登撃(とはん)クラブ安曇野」は13日夜、ヒマラヤ・アンナプルナ1峰(8091b)南壁登山隊の報告会を、同市穂高有明のクラブ事務所で行った。雪崩でネパール人のシェルパ一人が行方不明になり、撤退した状況を登山隊長を務めた山田慶周さん(62)=安曇野市穂高有明=が説明。「予想外の場所で起きた雪崩」などと語った。

 集まったクラブ員約二十人を前に説明。山田さんによると、雪崩は十月二十二日午前九時二十分ころに発生。標高六、一〇〇b付近の第二キャンプから第三キャンプを目指してルート工作を始めた直後だった。先頭のシエルパがテントから約三十b進んだ時に起きた。巻き込まれたシュルパは約一キロ下の氷河末端へ消えた。山田さんら四隊員は無事だった。シェルパの足元から雪が落ち出し、雪崩の跡を示す雪断面は長さ五百b、幅五十b、厚さ一・五bほどに達したという。再ぴ発生する可能性があったため、同日午後から下山した。

 山田さんは「雪崩の危険は常に頭に入っていたが、まさかここで起きるとは思わなかった。ヒマラヤ登山ではある程度、乗り越えなくてはならないこと」と話した。隊員の体調により、予定を変更してネパール人シェルパが先頭になったことを報告。「彼がわれわれ隊員を無事に残してくれた」と振り返った。

 アンナプルナ1峰登山隊は、クラブ設立十周年記念で計画。9月24日にネパール入りし、11月10日頃の頂上アタックを予定していた。