山岳シンポ始まる エベレスト登山で講演

信濃毎日新聞 掲載

平成18年11月18日(土)


 山と人間生活のかかわりを考える信大山岳科学総合研究所のシンポジウム「山岳地域の自然環境-過去・現在・未来」が二十二日、松本市の同大理学部で二日間の日程で始まった。登山歴約二十年で国内外で山岳映像を撮り続けている舟橋栄子さん(67)=東京都=がエベレスト登山について講演。同大院生らによる山岳環境に関する研究も会場に張り出した。

 講演は大学関係者や市民ら約百人が聴いた。舟橋さんは今年四、五月、ネパールの会社が企画するエベレスト登山に中高年女性二人とともに参加。「以前はプロの登山家が挑んで一割が遭難する特別な世界だったが、今ではお金を出せばシェルパの助けを借りて比較的安全に登れるようになった」と話した。

 一方、悪天候で登頂できなかったことに触れ「十分な体力をつけ、天候やシェルパに恵まれないと頂上に立てない難しい山であることに変わりはない」とも強調した。エベレストなど、中高年による海外登山のビデオ作品も上映した。

 シンポは、七月に信大山岳科学総合研究所が再編されたのを機に開催。23日は同市の県松本文化会館で同研究所やネパールの大学教授らが北アルプスやヒマラヤ山脈の成り立ちなどについて研究報告する。

写真:エベレスト登山について話す舟橋栄子さん