白馬岳の遭難で救助活助

2山小屋に感謝状

大町署

信濃毎日新聞 掲載

平成18年11月2日(水)


 大町署は三十一日、北アルプス白馬岳で七日に起きた遭難で、猛吹雪の中を従業員が救助に当たった白馬山荘、白馬村営頂上宿舎をそれぞれ運営する白馬館(白馬村)と村振興公社に感謝状を贈った。受け取った従業員は冬山シーズンを前に「無理な登山はしない」との基本をあらためて強調した。

 両山小屋は、九州から訪れた七人パーティーのガイドから七日タに救助要請を受け、計九人が救助に出動。四人を発見し、意識や呼吸があった三人を小屋に収容した。

 感謝状を受け取り、現場で救助もした白馬山荘副支配人の井崎香生さん(48)と、頂上宿舎支配人の菊池健治さん(51)によると、当時は風速二、三十bの「相当な吹雪」。風を背にしないと、顔に雪が当たり、前が見えない状況だった。四人は、意識のある人も含め折り重なるように倒れていた。ザックが凍り付き、体から離すのに五分ほどかかったという。

 菊池さんは、登山の心構えとして「基本的に山は安全でない。最悪のケースを想定して登山をしないといけない」。井崎さんはツアー登山について「ほかの人の迷惑になると考えて、しんどくても我慢する人が多い。団体で楽しいが、一歩間違うと今回のようれ事故起きることもある」と指摘した。