焼岳登山口 登山客の駐車常態化

県は注意を喚起へ

信濃毎日新聞 掲載

平成18年10月24日(火)


 松本市安曇中ノ湯で二十二日、国道158号脇の空き地に駐車しようとした乗用車ががけを転落した死亡事故を受け、空き地を管理する松本建設事務所は二十三日、がけ側にバリケードを置いて注意を喚起することを決めた。空き地はもともと路肩の退避所だが、実際は焼岳への「登山基地」のように駐車が常態化しているためだ。

 現場は、通称安房峠旧国道沿い。カーブの内側に長さ60b、幅5bほどの空き地があり、道路の反対側に焼岳の登山道「新中ノ湯ルート」の入り口がある。カーブで道幅が広いため、山側への路上駐車も多い。転落事故の数時間後にも、道路の左右合わせ二十数台が駐車してあった。

 松本建設事務所は、事故防止のため、空き地のがけとの境に、高さ30aほど土を盛っていた。同事務所はこの日現場を点検、松本市安曇支所と相談して、新たな対応を決めた。

 焼岳は上高地経由など複数の登山道があるが、長野県側でマイカーを止められそうな場所がある登山口はこのルートだけ。市営焼岳小屋によると最近利用者が多いルートという。路線バスは通っておらず、マイカー以外は沢渡駐車場からタクシーで上るしかない。

 同事務所は「駐車場ではないが、現状をみると対応を考えざるを得ない。市安曇支所とも対応を話し合いたい」としている。

写真:乗用車が転落した道路脇の空き地。焼岳への登山者による駐車が常熊化している=22日