吹雪の白馬岳2人意識不明

奥穂高岳では6人動けず

信濃毎日新聞 掲載

平成18年10月8日(日)


 北アルプスなど山岳部は七日、強くふぶく大荒れの天候となった。白馬岳山頂付近では、九州からの七人パーティーが遭難し、二人が意識のない状態。奥穂高岳では、二人と四人のニパーティーが動けなくなり、連絡が取れない状況となっている。県警などは八日朝から、捜索に入る。

 白馬岳(二、九三二b)では同日午後五時半ごろ、山頂直下の白馬山荘に「吹雪が激しくなって、行動が取れなくなった」と、福岡県大牟田市の男性(48)から救助要請があった。山小屋従業員三人が捜索したところ、小屋から数百bの稜線(りょうせん)上で女性四人が動けなくなっており、うち三人を近くの別の山小屋に収容した。稜線上の一人と収容した中の一人は意識がないという。

 大町署によると、遭難したのは、助けを求めたガイドの男性と女性六人の計七人パiティー。福岡県の五人と熊本県の二人の40代-60代で、六日に富山県側から入山、七日は白馬山荘に泊まり、十日に下山予定だった。七人のうちの残り二人はビバークしているという。

 救助に向かった山小屋従業員によると、四人はツェルトをかぶってうずくまり、一人は声をかけても反応がなく、もう一人はうなっていたという。現場周辺は「あられ状の雪が横なぐりに降り、視界はほとんどなかった」といい、真っすぐ歩くことも困難な状況。反応が弱かった人は、山小屋へ向かう途中で動けなくなったという。

 奥穂高岳(三、一九〇b)では、七日午後七時十分ごろ、登山者から岐阜県の穂高岳山荘に「身動きが取れなくなった」と携帯電話で救助要請があった。松本署によると、現場は奥穂高岳と吊尾根最低コルの間で、電話をしたのは川崎市内の夫婦とみられる。

 また午後四時四十三分ごろには、奥穂高岳南西の「ジャンダルム」付近で、四十-五十代の男女四人の登山グループから「悪天候で動けなくなつた」との連絡が携帯電話で岐阜県飛騨市消防本部に入った。

 岐阜県警高山署によると、登山届と家族の情報から、グループは千葉市緑区、教員山田暁さん(58)ほか、東京都の会社員ら三人。現場付近は吹雪で、岐阜県讐の山岳警備隊が近くの山荘に常駐しているが、救助に向かえないという。

 同消防本部によると、携帯電話は、女性の声で「けが人はおらず非常食もあるが、非常に寒く登山道が凍結している」と話したという。