ライチョウ保護40年の取り組み

低地飼育や生活の様子紹介

信濃毎日新聞 掲載

平成18年10月4日(水)


 大町市立大町山岳博物館は、企画展「ライチョウの生態と飼育」を特別展示室で開いている。二〇〇四年二月に最後の一羽が死亡するまで、同館が約四十年間、全国で唯一取り組んでいたライチョウの低地飼育や、北アルプスで調査した生活の様子などを紹介している。

 ライチョウの飼育について、市教育委員会が設置した専門家の委員会が昨年、早期再開の必要性を提言した。しかし、市の財政事情から、現状では再ぴ始めるめどは立っていない。このため、同委員会のメンバーが、ノルウェーからライチョウの卵を持ち帰って、増殖の研究をしている。

 こうした中、市民らに、これまでの取り組みを知ってほしいと同博物館が企画。ライチョウに関する常設展示や講座は行ってきたが、企画展として資料をまとめて並べるのは初めてという。

 飼育で実際に使っていたふ卵器や育雛器を展示。飼育時には、ライチョウが病気に感染する心配などから見学者が見る機会はなかった。

 低地飼育で死亡したライチョウのはく製を、ひなから成鳥まで約二十体も並べた。季節によって、茶色や白い羽に抜けかわる姿の変化が分かる。さらに、ライチョウの学名には「ウサギの足」との意味が込められており、つめの際まで羽が生え、うさぎの足に似ている特徴も観察できる。

 十一月二十六日まで。祝日の翌日と月曜日は休館。観覧料は通常と同じ、大人四百円、高校生二百円、小中学生二百円。

写真:市立大町山岳博物館で開いているライチョウの企画展

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