山岳科学の研究後押し

信大が2つの賞を創設

高校大学生と若手を対象に

信濃毎日新聞 掲載

平成18年9月14日(木)


 信大(本部・松本市)は十三日、「山岳科学」の研究に取り組む若手を対象にした「信州フィールド科学賞」と、高校生や大学生の研究が対象の「信州フィールド科学奨励賞」を創設することを明らかにした。新たな学間領域と位置付ける山岳科学に欠かせない現地での調査研究(フィールドワーク)を後押しし、人材を育てる狙いだ。

 「信大山岳科学総合研究所」を七月に再編したのを記念し、松本市の信大理学部で開いた式典で、鈴木啓助所長(理学部教授)が発表した。

 同研究所は、山岳の成り立ちや人とのかかわりを学部を超えて研究しようと二〇〇二年に設立。再編は研究充実が目的で、運営規程を新たに設け、「山岳環境科学」「山岳文化歴史」など六部門を設置した。スタッフは約七十人。ほとんどが信大教員と兼任している。

 二賞は、山岳科学の確立には斬新な発想や若い力が必要-と創設。ともに、里山を含む全国の山岳地域での調査活動を基礎とする研究が対象で、理系、文系を問わない。

 「科学賞」は三十五歳未満が対象。「奨励賞」は、高校生グループと大学生の卒業論文の二部門。選考委員会が毎年度各一人(グループ)を選ぷ。副賞は、科学賞が二十万円、奨励賞が各十万円。本年度は十月に募集を始めて十二月に選考、来年1月に発表する。

 式典で小宮山淳学長は「山岳科学という信州のフィールドを生かした新たな学間領域の確立は、信大発展の機関車役を担う。信大らしい貴重な成果が得られるはずだ」とあいさつした。

写真:「信州フィールド科学賞」など2賞の創設を発表した信大山岳科学総合研究所の式典