ロボットスーツ登山アルプス登頂断念

信濃毎日新聞 掲載

平成18年8月8日(火)


 【ツェルマツト(スイス南部)7日共同】筑波大が開発したロポットスーツを装着した仲間に背負われるなどし、スイスアルプスのブライトホルン(4、164b)を目指す南佐久郡小海町の会社員内田清司さん(44)らの登山隊は七日、クライン・マッターホルンのロープウエー終点(標高約三、八八○b)から登頂を開始したが、約4000b付近で断念した。

 予定していた下山時間に間に合わないと判断した。23年前に交通事故に遭い、車いす生活を送る内田さんが「二十年以上追い掛けてきた夢」を実現しようとした計画だったが、内田さんは「最高です。みんなに感謝したいが言葉もありません」と感無量だった。

 登山隊は、内田さんや筋ジストロフィーのため車いす生活を送る佐久市の小海高二年、井出今日我さん(16)ら約20人。

内田さんはロボットスーツを装着した理学療法士の松本武志さん(28)=佐久市=に背負われて登頂を始めた。

 ロボットスーツは雪面でも順調に動いたが、おぷさる格好の内田さんが呼吸の苦しさを訴えたことなどから、約三百b進んだところでそりに移動。同様にそりで進む井出さんとともに、隊員の引くそりに乗って山頂を目指した。

写真:7日、ロポットスーツを装着した松本武志さんに背負われプライトホルン(右奥)を目指す内田清司さん(共同)