針ノ木岳ツアー登山1人死亡

北ア落石1人重症

信濃毎日新聞 掲載

平成18年7月30日(日)


 二十九日午後零時半ごろ、北アルプス針ノ木岳(二、八二〇b)の針ノ木雪渓上部マヤクポ沢出合付近の上側で落石が発生し、登山ツアーに参加していた兵庫県芦屋市、無職佐々木義男さん(71)が死亡、同県明石市、田内瑛泰さん(67)が頭や脚の骨を折る重傷を負った。

 大町署の調べによると、二人は十九人パーティーで登山中。休憩で二人が座っていた直径3,4bの石に、自然発生したとみられる5,60aの落石二個が当たり、弾みで二人は約五b滑落した。県警へリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、佐々木さんは、胸部を強く圧迫されており、同日午後二時五十八分、死亡が確認された。

 この日の現地の天候は曇り。同署によると、山岳地帯はこれまでに続いた雨で、落石が起きやすい状態になっているという。

 二人が参加したツアーは、大阪市の旅行会社が企画した「上級者コース」。一行は関西方面を中心にそれぞれ申し込んだ五十-七十代の男女十七人と添乗員、地元ガイドの計十九人で、二十九日に入山、針ノ木岳、蓮華岳を縦走して三十一日に下山する予定だった