日本高山植物保護協会北信濃支部を設立

市内で講演やシンポ

週刊長野新聞 掲載

平成18年7月8日(土)


 NPO法人「日本高山檀物保護協会」北信濃支部が6月24日、設立されました。

 長野市内のホテルで、「日本高山檀物保護協会」会長で山岳プロ写真家白籏史朗さんの「みんなで守ろう高山植物」の基調講漬がありました。白籏さんは「子どものころから花が好きで、野山に出掛けるたぴに植物の盗掘を見て、胸を痛めていた。山岳の素晴らしさや高山植物の美しさを伝えたいと写真を撮り続けている、世界でも珍しい寒帯から亜熱帯までの花分布が見られる日本で、7万年も前から息づいている植物を、私たちの時代に絶やすことは残念である。わが家の花でなく山の花であってほしい」と思いを熱く語りました。

 引き続き、設立記念シンポジウムが闘かれ、白籏さんをコーディネーターに、田部井淳子さん(登山家・山岳環境保護団体HAT-J代表)、別府桂さん(信州大学教育学部教授・信大志賀自然教育研究施設長)、岡本光之さん(環境省長野自然環境事務所々長)、丸山晴弘さん(県山岳遭離防止対策協会講師、県環境技術実証委員)の4人を迎え「どう考えるこれからの信州山岳環境」のテーマで話し合われました。

 丸山さんは「3000b級の雪山を1泊2日で計画した中高年登山者はすでに入山前から遭難している」と、厳しく登山者の認識不足を指摘。「登山者の8割が中高年といえる今、若い世代に山や植物に興味や関心を持てるよう、教育が必要だ」と話しました。また田部井さんは親子登山やアジアの高校生らと一緒の楽しい山歩きを呼ぴ掛け、「今後も活動していきたい」。

 岡本さんは「自然の中で走り回ったことが原体験として今も楽しく残っている白籏さんのように、環境省も自然との触れ合いのできる機会をつくっていきたい」と発言。別府さんは「若者が自然環境の美しさを感じ、楽しめる原体験を持てるのは、家庭の中で取り上げていくしかないのでは」と話しました。

 北信濃支部長松井政子さんは夏山シーズンを目の前にして支部の活動で、登山道でごみ袋配布やごみ拾い、JAEPA(日本高坂植物保護協会)の腕章を付けての登山者への自然保護呼び掛けをしていきたい、と話していました。