コマクサー株盗難 大町山岳博物館

工夫して増殖…「残念」

信濃毎日新聞 掲載

平成18年7月1日(土)


 大町市の市立大町山岳博物館のコマクサ園から、約百五十株あった高山植物のコマクサの一株が盗まれ、同館は三十日までに大町署に通報した。手で掘り取ったとみられ、同館は「約五十株からここまで増やしてきたのに…」と残念がっている。

 コマクサは通常標高二千b以上に分布する。同博物館は七六六bだが、工夫して育てている。十二日朝、一株が土を掘り返され無くなっているのに職員が気付いたという。管理する千葉悟志学芸員(35)によると、コマクサは根が長く、掘り起こして移植しても根付かせるのは難しいという。

 同博物館は一九六〇年から五年間、北アルプス蓮華岳のコマクサを研究したのを機に、隣接する付属園で栽培してきた。数株までに減ったため、市内の園芸業者から産地不祥のコマクサの提供を受け、博物館入り口に観賞用のコマクサ園(約三十平方b)を九七年度に整備。ここ二、三年は研究用にも使っている。

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