中国の未踏峰に挑戦

四川省のガンガ峰

8月「全員登頂狙う」

信濃毎日新聞 掲載

平成18年6月12日(月)


 長野市の山岳会「グループ・ド・モレーヌ」(北原文二会長)は八月、中国四川省の未踏峰ガンガ峰(五、六八八b)登頂に挑む。同山岳会創立五十周年記念事業の一環。日本ではあまり知られていない地域だけに、同会が培ってきた技術や精神で未知の世界に臨む。

 ガンガ峰は、省都・成都市から西に続く川蔵公路沿い、同省西部の甘孜県にある。会のパイオニア精神を生かせる山として三年がかりで探し当てた。ピラミッド型の山容に、大規模な氷河を携えている。

 登山隊は、昨年偵察に参加した会員の古畠俊彦さん(58)=長野市=を隊長に、男性四人、女性二人で構成。七月三十日に成都入りし、八月上旬に標高四千百b地点にべースキャンプ、同四千九百b地点に第一キャンプを設営し、同月中旬に登頂に挑む計画だ。

 古畠隊長は、期間が短いだけに高所順応や頂上直下の雪壁の攻略が課題とみながら、「未踏峰が少なくなる中、氷河や岩など変化に富んだ魅力ある山。全員登頂を目指したい」と意気込んでいる。

 同山岳会は一九五四(昭和二十九)年創立。戸隠連峰一帯で技術を磨くとともに、海外遠征にも挑戦、県山岳協会の海外遠征にも多くの会員が参加し、県内山岳界で主要な役割を果たしてきた。会員は現在約二十五人。

 今月十八日には0Bや山岳関係者り百人余りが集まり、長野市内で創立五十周年の記念式典も計画している。

写真:「グループ・ド・モレーヌ」が登頂を目指す未踏峰のガンガ峰=2005年8月、中国四川省(古畠俊彦さん撮影)