ヒマラヤ・マナスルで清掃登山

小諸市では里山整備協力

「環境間題行動を」

信濃毎日新聞 掲載

平成18年5月24日(水)


 ヒマラヤ山脈マナスル(8163b)で、登山者が捨てたごみを拾う清掃登山を行った登山家野口健さん(32)は、二十三日までにごみ約二百二十`を回収し、今回の活動をほぼ終えた。野口さんは、小諸市が本年度から市民参加で里山に広葉樹林を整備する「森林再生プロジェクト」に協力しており、「山の清掃も森林整傭も、環境問題に関心のある人に具体的に行動してもらうきっかけとして広げていきたい」と話している。

 野口さんら一行は四月下旬、標高約四千八百bのべースキャンプ入り、登山ルート沿いのごみも回収する予定だったが、降雪と高温でなだれが多発したためべースキャンプ周辺で実施した。過去の登山隊が残した食料品の缶や瓶、電池のほか注射器なども捨てられており、日本語や中国語、韓国語が書かれたごみが目についたという。

 マナスルのふもとにある集落の住民は当初、野口さんたちの活動を理解できない様子だったが、話を重ねるうちに共感を示し、二十四日まで、集落周辺でもごみ捨いをすることになったという。「環境を考える人が増え、活動が広がる手応えを感じた」と野口さん。三十日に帰国予定だ。

 野口さんは二〇〇〇年から、世界最高峰エベレストの清掃登山に取り組むなどしている。マナスル清掃登山は、一九五六年の日本隊初登頂から五十年に合わせて行っている。

写真:マナスルのべ-スキャンプ付近でごみを集める野口健さん(マナスル漬掃登山隊提供)