志賀高原で雪上観察会

信濃毎日新聞 掲載

平成18年4月29日(土)


 山ノ内町志賀高原長池の信大自然教育園周辺で二十九日、雪上観察会が開かれた。町内や長野市、松本市などから約三十人が参加。標高約千六百bでまだ一bを超す積雪のある森林を歩いた。

 みどりの日に合わせ、環境省志賀高原自然保護官事務所と信大教育学部付属志賀自然教育研究施設が企画。同学部の井田秀行助教授(森林生態学)が講師を務め、雪の上に落ちている野ウサギのふんやダケカンバの皮を通じ、動植物の生態を解説した。

 井田助教授は、ウサギの黒いふんの粒を手に「木の枝を食べたウサギは、よりおいしく食べるため、一度出した軟らかいふんをもう一度食べて、硬いふんを残す。これは汚くない」と説明。参加した子どもらは、ふんを指でつぶしていた。

 妻、子ども三人と訪れた長野市の男性医師(44)は「講師の話が面白く、歩いていて気持ちがいい」。井田助教授は「志賀高原だけでなく、自宅近くの身近な自然も見つめ直すきっかけにしてほしい」と訴えていた。

写真:志賀高原雪上観察会で長池周辺の自然について説明する信大の井田秀行助教授(右)