救助犬雪崩跡で初の訓練

白馬のNP0北アで

信濃毎日新聞 掲載

平成18年4月20日(木)


 雪崩救助などを研究している北安曇郡白馬村のNP0法人「ACT(アクト)」は十九日、大町市の北アルプス針ノ木雪渓の雪崩跡で雪崩救助犬の訓練をした日今季の北アは雪崩遭難が相次いだことから、入山者が増える大型連休にも備え傭え、初めて実際の雪崩跡を訓練場所に選んだ。

 雪崩は四月初めに起きたとみられ、長さ約一キロ、幅約四十b、雪が堆積(た

いせき)した高さは約十b。事前に下見し、環境省などにも訓練実施を届けでた。

 この日は、雄のシェパード「スズ」と調教している児玉博さん(61)=安曇野市穂高=ら十人が参加。スズは4月上旬、北アで遭難した東京の山岳会の捜索で、遭対協会員の児玉さんと初めて雪崩現場にも入っている。

 3人がそれぞれ雪に横穴を掘って隠れると、児玉さんの指示でスズは駆け上がり、数分で1人を発見。穴を掘るようなしぐさで合図し、10数分間で全員を見つけた。

 会員でアルプス雪崩研究所(白馬村)の所長若林隆三さんによると、雪崩救助犬は欧州では雪山捜索の主流。「ビーコン(発信装置)などの探索機器も有効だが、悪条件下では救助犬が優れている」と話していた。

写真:雪崩跡で雷に埋まった人を探す訓練をする救助犬「スズ」