環境教育推進へ第一歩

山岳関係者で結成「Ayuda」

リーダー養成や登山道整備計画

信濃毎日新聞 掲載

平成18年4月8日(土)


 上伊那地方の山岳関係者らで結成したNPO法人「アルプスAyuda(アユダ)」が、山とふもとをつなぐ多彩な活動を進めるためスタートを切った日これまで中核を担ってきた中央アルプスガイド組合を発展的に引き継ぎ、環境教育のリーダー養成や自然観察会、登山道整備、高山植物の植生回復などの取り組みを計画している。

 法人は、中央、南アルプスの環境保全や山岳観光による地域活性化を目的に三十一人でつくり、県の認証を受け三月に発足。第一歩になる臨時総会を今月六日夜、駒ケ根市内で開いた。

 具体的な柱の一つに据えるのは、環境教育を推進する「インタープリター(解説者)」の認証取得だ。山の鳥獣や気象、里に伝わる歴史や文化などについて、専門家の講習を計六回受ける。

 中ア・千畳敷は年間約三十万人が訪れ、学校登山も盛んだが、「自然の尊さが十分理解されていない」という思いをぬぐいきれないからだ。代表の堺沢清人さん(70)=同市赤穂=は「登山者に積極的に訴えかけ、うわべだけでない、環境保全の意識をはぐくみたい」とする。

 このほか縦走登山、高山植物観察、山ろくでの自然学習教室などツアーやイベントを企画し、誘客にも力を入れる。六月に中ア・駒ケ岳への北御所登山道を整備し、七月には空木岳で高山植物の植生回復にも取り組む。

 Ayudaはスベイン語で「援助」の意味。ガイド組合は長い歴史に幕を閉じるものの、野鳥の会の会員や大学教員らが加わり、顔触れは広がった。同法人は「自然と地域のお手伝いができる団体にしたい」と、会員を募集している。問い合わせは堺沢さん(電話0265・83・5411)へ。

写真:今年の活動について話し合った「アルプスAyuda」臨時総会