白馬岳の不明3人道に迷った可能性も

小蓮華山で3遺体発見

読売新聞 掲載

平成18年4月8日(土)


 小谷村の北アルプス・小蓮華山(2769b)山頂近くで7日に遺体で発見された男性3人は、ベルトやアイゼンに名前が書かれており、行方不明になっている都内の社会人山岳会「京葉山の会」の3人の司能性が強まっている。大町署は首都圏に住む3人の家族に連絡し、身元確認を急いでいる。小蓮華山は、3人が計画した自馬岳の登山ルートから離れており、「道に迷ったのではないか」と指摘する地元の山岳関係者もいる。

 行方不明の3人は、今月1日、ふもとの白馬村二股まで乗用車で来て入山。その日は中腹で標高約1500bの白馬尻でテントを張って泊まり、翌2日に尾根

筋から白馬岳(2932b)山頂に登って大雪渓をスキーで下る予定で、3日を予備日にしていた。

 登山計画では、テント、ロープ、コンロと食料、燃料を持っているはずだが、遺体発見現場で見つかったのは、軽装のリュックサックとスキー板など。食料はほとんどなかった。遺体で発見された3人が行方不明の3人とすれぱ、白馬尻にべースキャンプを設けて登頂、現場で雪を掘って避難していた可能性もある。

 白馬岳山頂にある白馬山荘の経営会社の従業員で、登山案内人の松尾浩伸さんは「4月の白馬岳や小蓮華山は雪崩が多く、雪庇を踏み外す司能性もあって大変危険」と指摘。「冬場に白馬岳から小蓮華山に向かうとは考えられず、道を誤った司能性がある」と話した。

写真:遺体を収容し大町市に向かうヘリ(7日午後4時14分、白馬村で)