「霧ケ峰基金」観光収益で環境保全へ

NP0設立総会

2月から寄付・会員募集

信濃毎日新聞 掲載

平成17年12月18日(日)


 諏訪市と茅野市、下諏訪町にまたがる霧ケ峰の観光収益による環境保全を目指すNPO法人「霧ケ峰基金」の設立総会は十七日、諏訪市公民館で開いた。本年度中の法人認証取得を目指し、定款などを承認。来年度の活動開始に向け、二月から寄付や会員を募ることを決めた。

 県霧ケ峰自然保護センター職員の三井健一さん(27)=諏訪市中洲=をはじめ、霧ケ峰の巡視をしているポランティアら県内外の十四人が発起人として出席。理事長に就任した三井さんは「行政や地権者と協働し、霧ケ峰の持続的な利用、保全にかかわリたい」とあいさつした。

 初年度の二〇〇六年度は五-十一月に八島湿原近くの山小屋「ヒュッテ御射山」を拠点に宿泊やエコツアー事業などを実施し、収益で木道・登山道の現状調査や保全、動植物や文化財の調査研究をすることを確認。
運営に参加する正会員と、観光客を想定した賛助会員を初年度で計約二百四十人と見込み、入会金や年会費、事業収益、補助金、寄付金などを収入源として約二千

五百万円の収支計画を示した。

 「ヒュッテ御射山」を五十年来経営してきた田尻基治さん=下諏訪町東赤砂=は顧問に就任。将来、同基金にヒュッテを売却する予定で「時代が変わり、ヒュッテを個人の資産として営業するのはふさわしくないとの思いを持っていた。基金の活動が成功するよう手伝いたい」と話した。

写真:霧ヶ峰の環境墓前を目指し設立総会を開いた「霧ヶ峰基金」